Antidote
Photo: YanniCerestia Grown

豪華なドラァグクイーンショーを毎夜開催「Antidote」が六本木にオープン

新感覚のエンターテインメントショーラウンジをレポート

Honoka Yamasaki
テキスト:
Honoka Yamasaki
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2023年11月4日、「アンチドーテ(Antidote)」が六本木にオープンした。そこは、国内外で活躍するドラァグクイーンによる豪華なステージと、軽快なトークが毎夜繰り広げられるドラァグクイーンショーラウンジ。本記事では、ドラァグカルチャーを体験できる新感覚エンターテインメントショーラウンジのレセプションパーティーの様子をレポートする。

Photo: Yanni
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場所は六本木駅からきらびやかな夜の街を5分ほど歩いたところ。この先に何があるか分からない建物の扉を開けると、地下1階へとつながる階段が現れる。壁一面にドラァグカルチャーをけん引する面々の写真が飾られ、フロアから薄らと聞こえてくるジャズミュージックとともに気分は高まっていく。 

Photo: Yanni
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階段を降りると、まずは「ドンペリ」「オーパス・ワン」などが並べられたバーカウンターが出迎え、さすが六本木と言える豪華な景観だ。初めの1ドリンクは2,000円(以下全て税込み)で販売。後に行われるショーでは、ドラァグクイーンに渡せる「Antidote専用チップ」が1,000円(10枚)で買えるという。

Photo: Yanni
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会場を見渡すと、ピンクが基調の内装にギラギラと輝くシャンデリアがマッチした空間が広がる。ピンクのソファに腰をかけ、ゆったりと酒をたしなむ人々や、DJがかける音楽に合わせてフロアで踊る人も見られる。

Photo: Yanni
Photo: Yanni

PRに携わるNANAに話を聞くと、「AiSOTOPE LOUNGE」を運営するカペラシスティーナの代表は、六本木にショーラウンジがたくさんある中で「ドラァグクイーンに特化した店を展開する」ことにこだわりを持ったという。

そのためアンチドーテでは、営業日に毎晩2回、日替わりでドラァグクイーンのショーが行われる。LGBTQ+タウンである新宿二丁目でも、毎日毎晩ドラァグクイーンショーを提供するクラブは珍しい。六本木の文化を継承しつつも、これからのLGBTQ+のカルチャーを育てていくホットなスポットだと言えるだろう。

また、新宿二丁目に行きづらいと感じている人にとっての登竜門として、まずはアンチドーテに足を運ぶのも良いかもしれない。店に在籍するドラァグクイーンが気さくに話しかけてくれるため、一人で行っても楽しめるだろう。

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Photo: Yanni
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Photo: Yanni左からSasha B Savannah、頬紅ちー子、Lady-J

店長のまなみによると、アンチドーテには若手からベテランのドラァグクイーンまで、幅広く在籍しているという。日本のドラァグカルチャーを六本木に訪れる海外の観光客や大人たちに楽しんでもらいたいと話してくれた。 

Photo: Yanni
Photo: Yanniまなみ

レセプションパーティー「-Day.1-」では、バビ江ノビッチLADY-JウンディーネSasha B SavannahアクセルジルガーマンCerestia Grown頬紅ちー子がステージを彩った。半透明のスクリーンを使ったプロジェクションマッピングや、クィアコミュニティーでも人気の「DIVA」であるビヨンセの「Crazy in Love」を模したライブなど、ユーモアあふれるショーが繰り広げられた。

Photo: Yanni
Photo: YanniSasha B Savannah
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Photo:Yanni
Photo:Yanni

最後に、まなみは「『Antidote』は直訳して解毒剤という意味を持ちます。皆さん、解毒されに来てください。むしろ私たちを解毒してください」とコメント。豪華絢爛(けんらん)なステージショーで、六本木の夜とドラァグカルチャーを楽しもう。

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