草間彌生、ニューヨークの新駅のために巨大モザイク画を制作

MTA Arts & Designがコミッション

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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日本のアーティストである草間彌生は、ニューヨークでとても人気だ。

彼女の作品がこの街で展示されるたびに、街角には行列ができ、チケットは売り切れになっている。例えば、2021年にニューヨーク植物園で開催された「KUSAMA: Cosmic Nature」や2017年のDavid Zwirnerでの「Yayoi Kusama: Festival of Life」などが記憶に新しい。

そんな彼女の作品が、新しくできるたくさんの人が行き来する場所において、無料で観られるようになるという。

ニューヨーク州都市交通局(MTA) の関連機関で、現代アートを通した公共交通の利用を推進しているMTA Arts & Designが、草間と造形作家のキキ・スミスに、新しくオープンするグランド・セントラル・マディソン駅に設置するモザイク画の制作を依頼したことを発表した。

同駅が位置するのは、グランド・セントラル駅とマディソン街の間の地下。ニューヨークタイムズによると、床から天井まであるモザイク画の面積は2400平方フィート(約223平方メートル)で、うち1つは長さ100フィート(約31メートル)にも及ぶという。

どのようなモザイク画になるかはまだ発表されていないが、スミスはニューヨークタイムズに対して、「ロングアイランドの東側の海岸とイーストリバーの光の美しさを生かしたものになります。人々を引きつける美しいイメージとなること、駅での居場所となることを目標に制作しました」と語った。

MTAのアートディレクターであるサンドラ・ブラッドワースは、次のように述べている。

「私たちはこの新しい公共スペースを通る皆さんのために、2人の素晴らしいアーティストによる力強く、思考を刺激するアートを設置することができてとてもうれしく思っています。これらの素晴らしいオリジナルアート作品は街の一部となり、そこを通る全ての人に喜びをもたらすことでしょう」

2つのモザイク画は、2022年12月の新駅開業時から見ることができる。どんな作品なのか、楽しみに待ちたい。

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A giant Yayoi Kusama mosaic will decorate the new Grand Central Madison Terminal(原文)

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