TOKYO MUSIC BOX #4 WORLD KITCHEN BAOBAB

テキスト:
Kunihiro Miki
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※プレイリストは記事下部
in collaboration with KKBOX 

●1月27日プレイリスト更新

WORLD KITCHEN BAOBAB

値段:

音量:★★★(盛り上がってきたら大きくなることも)

照度:★★

出会い:★★★★

ポイント: ライブあり、世界各国の食事や酒、パクチー料理

この1杯:アサイービネガービール、モヒート

定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフ、常連客がセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。

第4回は、アットホームなトリップ空間で世界各国の音楽や食事、アルコールを楽しめる吉祥寺のWORLD KITCHEN BAOBABを紹介する。弁天通り沿い、半地下に店を構える同店は、ワールドミュージックファンたちの聖地でもあるのだ。

カリブ、アフリカ、中南米のレコードや雑貨が所狭しと並ぶ店内。そのほとんどは、店主の池端陽介が現地で買い付けてきたものだ。特にレコードコレクションは、池端が各地のローカルなコミュニティに入り込んで掘ってきた貴重な盤ばかり。

もともと旅好きの彼が、旅先でレコードを掘るようになったのは8年ほど前のこと。レコード屋自体が存在しない土地では、現地の年輩者をターゲットに直談判して譲ってもらうことが多いという。「レコードを持ってたら譲ってほしいと言って回ると、家に招待されたり、僕が持参したポータブルレコードプレイヤーでみんなでレコード聴いたり。向こうではレコードプレイヤーってもうほとんど残ってないから、みんな家に眠ってるレコードがたくさんあって、久々に聴くと懐かしがって踊りだすんですよ(笑)。普通に旅するより、さらに一歩踏み込んで現地のコミュニティに入れるのが楽しいんです」。

現在でもカーニバルの時期に合わせてブラジルやトリニダードやコロンビア、グアダルーペなどの中南米や、アフリカ1ヶ月の旅などに時間を見つけては現場に出向いている。カーニバルも、様々な音源との出会いの場だ。

そんな本場のバイブスを知り尽くした彼が、各国のカルチャーを空気感と一緒に味わえる場としてオープンしたのが、WORLD KITCHEN BAOBABというわけだ。同店では平日、週末に関わらず不定期でライブイベントも数多く開催しており、ラテンやレゲエ、アフリカ、ブラジル〜サーフミュージックなどの優れた日本人ミュージシャンが出演しているほか、来日アーティストの公演が行われることもある。

至近距離で彼らの演奏を観ながら、本格的なローカルフードを世界のビールやモヒートで流し込む。または、ラム酒片手に踊るのも良い。マイペースに楽しむ常連客たちに教えを請いながら徐々に体を店に馴染ませれば、ここが東京であることを忘れてしまいそうだ。

そんな、オープンな雰囲気のなか未知のグルーヴに出会えるWORLD KITCHEN BAOBABのプレイリストは、古今東西、あらゆる辺境サウンドを網羅した楽曲が並ぶ。

第3弾のプレイリストは南米のカーニバル特集。ブラジル、コロンビア、トリニダード・トバゴで3大カーニバルが行われる2月上旬は、中南米、カリブ、アフリカでカーニバルシーズン真っ盛り。同店でもそれに連動した4日間にわたるイベント『BAOBAB カーニバル・ウィーク!!』を開催予定とのこと。現地の空気をふんだんに吸い込んだ楽曲を聴きながら、カーニバルに思いを馳せてみてはいかがだろう。

プレイリストリンク 先:KKBOX

【スマートフォン】KKBOX有料会員の方は「アプリを開く」ですぐに全曲試聴できます。アプリをお持ちでない方はKKBOXアプリをダウンロードしてお楽しみくだい。
【PC】30秒試聴でお楽しみいただけます。

 

第3弾のプレイリストは南米のカーニバル特集です。毎年熱いドラマが繰り広げられる南米のカーニバル!今年は2/5~2/8の四日間に中南米、カリブ、アフリカなど全世界で開催されます!
1、2、4曲目はリオのド派手なパレードを思い出す最高に気持ち良い『サンバ』、3曲目はブラジルの音楽のルーツの街サルバドールの音楽『アシェー』の女王『Daniela mercury』のサルバドールの海風を感じる名曲。こちらがサルバドールのカーニバルの映像。 5曲目はノルデスチ=ブラジル北東部の大都市レシーフェで生まれた音楽『フォホー』。 そして6曲目はさらに北上してアマゾン川の河口の街ベレンの今だ日本ではあまり知られていない音楽『カリンボ』。南米の大国ブラジルは街ごとに独自の音楽が発達し、カーニバルのスタイルも街によってそれぞれ違いどこも最高に楽しいんです!
お次7曲目はコロンビアのカーニバルの街バランキージャやカルタヘナ近辺がルーツのスペインに連れてこられたアフリカ黒人奴隷によって生み出された『クンビア』!こちらがコロンビのカーニバルの映像。 8曲目は国境を越え、人種を越え、文化や宗教も越えて、世界中のミュージシャンがひとつの楽曲を歌い、奏で、つないでゆく音楽プロジェクト=「PLAYING FOR CHANGE」の中に収録されるコロンビアのミュージシャンだけで録音された素晴らしい名曲。
そして最後の2曲はカリブ海に浮かぶ楽園トリニダード・トバゴのスティールパンの楽曲。その昔、カーニバルで太鼓の皮を乾かすための焚き火のため起きた大火災により太鼓の演奏を禁止されたため(*諸説ありますが....)太鼓の代わりに産油国であるトリニダード・トバゴにたくさん転がっていたドラム缶をたたき始めたことから発明された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」=『スティールパン』。 トリニダード・トバゴのカーニバルで行われるその年の一番のスティールパンバンドを決める大会。ラージバンドはなんと120名にも及ぶスティールパン・オーケストラ!その迫力と音圧は破壊力ありすぎです! 9曲目はDJにはもはやクラシックのスティールパンファンク名曲。 そしてラストを飾るのは日本を代表するスティールパンオーケストラ『Panorama Steel Orchestra』によるマイケルジャクソンの大名曲『Human Nature』のカバー。
地球の裏側の2月は真夏!中南米各国で行われる世界最大の祭典カーニバルの雰囲気とその国の音楽を感じて下さい!

12月18日更新分のプレイリストのテーマは『Highlife & Palmwine from Ghana & Nigeria』。西アフリカの元英国領、英語圏の国、ガーナとナイジェリアに残されたビンテージ音源集だ。アプリ内に埋蔵されている激レア音源を発掘しているWorld Kitchen BAOBABならではの、レアでゴキゲンなサウンドに酔いしれてほしい。また、プレイリストの3曲目『King Bruce & The Black Beats』などで演奏していたギタリストBillyが出演する『Ghanaナイト!~Palm Wine & Highlife Music from Ghana~』はWORLD KITCHEN BAOBABにて12月20日(日)に開催予定だ。

 

Fela Kutiで有名で今も世界各地で演奏されるAFRO FUNKのルーツであるガーナで生まれた「Highlife」。そして同じ英語圏アフリカのシエラ・レオーネの港町で生まれたアフリカ初のポピュラーミュージックと言われる「Highlife」のルーツ「Palmwine」をセレクトしました。
西アフリカの音楽にアメリカで生まれたJAZZやカリブ海の島トリニダード・トバゴで生まれたカリプソなどが混ざってガーナで生まれた「Highlife」はガーナからナイジェリアにも伝わり広く演奏されていたそう。
去年ガーナに行ったときに感じたアフリカの土埃と太陽を感じるゆる~く気持ちいいアフリカンミュージック。今回も朝や休日の昼間に合うと思います。
そしてそんな「Highlife」のライブがBAOBABで!
Ghanaナイト!~Palm Wine & Highlife Music from Ghana~

ガーナ出身でガーナの名門ハイライフ楽団『The Ramblers Band』やプレイリストの3曲目『King Bruce & The Black Beats』などで演奏していたギタリストBillyとガーナに生まれ教会でハイライフなどを歌ってきた陽気で最高なシンガーRobbieの2人がパームワインとハイライフと演奏します。60、70、80年代のガーナの音楽シーンを体感してきた2人によるガーナの現地の空気を存分に感じるゆるさと笑い満点のアコースティックなハイライフやパームワインミュージックのライブは本当に最高です。

開催日:12月20日(日)
投げ銭Live:Robbie & Billy from Ghana
DJ:Pallaksh、Shochang(Highlife Heaven)

  

11月20日更新分のプレイリストのテーマは、「Luso Africa〜ポルトガル語圏アフリカ〜」。日本ではまだあまり知られていないアフリカの元ポルトガル領〜ポルトガル語圏〜のアフリカの国々のサウダージ感溢れる素晴らしい音楽を紹介している。冒頭と締めを飾る松田美緒は、同店が2015年12月3日(木)に開催する『ルゾ・アフリカ&クレオールナイト!!』にも出演する。店主の池端によるプレイリストの詳細かつ濃厚な解説を下部に記したので、ぜひ読んでみてほしい。

サンバのルーツと言われるアンゴラのsembaやポルトガルとブラジル、アフリカのミックスのカボベルデの歌のほかギニアビサウ、モザンビークなどポルトガル語圏アフリカの朝や休日にぴったりなリラックスできる曲を選んでみました。
2014年西アフリカセネガルの沖、大西洋に浮かぶポルトガル語圏アフリカの島々の国、カボベルデを旅して、現地の人の家にお邪魔してレコード探している時に日本語を話す現地のおやじに何人もあった…。
話を聞くと昔カボベルデに日本のマグロ漁船の基地があり、そこで沢山のカボベルデ人が働いていたんだと…。
一人のおやじは流暢な関西弁で「お前この曲知ってるか?」といきなり演歌を唄いだしたり…。
別のおやじは「日本人ならこの曲だろう」とおもむろに唄いだした曲は
始めは現地のクレオール語だったがサビで「サイコー♪サイコー♪サイコー♪サイコーダヨー♪」となんと日本語だったんです!
そう、それはマグロ漁船で何カ月も船の上で漁をしてきた漁師達が久しぶりにカボベルデの陸に降り立って
酒と女と美しいカボベルデの海を見て口にしていた言葉…
「サイコーダヨ!」
そのフレーズが遠くアフリカの国で歌われ流行ってみんな知ってる唄となっていたんです(かなり想像が入ってますが…)。
僕たちの知らないところでそんなことがおきていたなんて、なんてロマンティックなんだと感動しました。
1曲目はそんなカボベルデと日本が交わった曲「サイコー〜SAIKO」を唄う日本人の女性シンガー松田美緒さん。
彼女自身カボベルデに滞在し現地で歌っていた経験のある本物。
2014年の自分のカボベルデの旅も美緒ちゃんに色々教えてもらったんです。
その松田美緒さんがなんと12/3木にBAOBABでカボベルデやアンゴラなどポルトガル語圏アフリカ〜Luso Africa〜の唄を唄うライブがあります!
アフリカやポルトガル、ブラジルに興味のある方は必見です。

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