TOKYO MUSIC BOX #17 新宿ドゥースラー

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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in collaboration with KKBOX 

新宿ドゥースラー

値段:¥¥

音量:

照度:

出会い:★★

この一杯:アブサン

テキスト:高岡謙太郎

※プレイリストは記事下部

定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフ、常連客がセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。

第17回は、今年で7年目を迎える新宿ドゥースラー。ベースミュージックを中心にしたクラブミュージックフリークがたむろするカフェバーだ。 月の半分はDJイベント、ラウンジパーティーが行われており、低音重視の迫力ある音に浸りながら、音楽好きの若者たちが気軽に交流する場として定着している。

新宿駅南口から徒歩5分。雑居ビルの階段を登り切った5階に新宿ドゥースラーはある。ジャングル、ドラム&ベース、ダブステップ、グライムなどのベースミュージック系に特化しているのがこの店の特徴だ。現在進行形のクラブミュージックで身体を揺らせる希少な店である。オーナーはジャングルDJでもあるDONとタナコのふたり。メニューは、ドライグリーンカレーやタコライスなどで、若手DJにも人気だ。味には定評があり、ライブハウスやクラブでの音楽イベントにメニューをケータリングすることも。水タバコもあり、楽しみ方は幅広い。

同店の音へのこだわりは目に見えない細部にまでいたり、ターンテーブルの配線もハンダ付けして改造済み。DJミキサーのケーブルも自作というこだわりようだ。のちのちはスピーカーも自作をしていきたいという。

店内で行われているイベントも個性的だ。なかでも自作の音源を持ち寄るビートメイカー同士の戦い『Voodoo Beat Battle』は、優勝者にレコードを100枚プレスする権利が与えるという。3日間連続で行われる周年イベントも毎年激しく盛り上がる。

店主のDONは音楽シーンに関わって約20年。ドラム&ベースが全盛期だった大学生時代から、イエロー、リキッドルーム、マニアックラブなどのクラブに行くようになったという。「遊び始めていくと、この曲なんだろう?って気になって、その当時ドラム&ベースのパーティー『DBS』をオーガナイズする神波さんが編集していたフリーマガジン『Future』を読んで、レコードを買うようになりましたね。レコードは集めると繋げたくなもので、ターンテーブルを2台揃えたのがDJを始めたきっかけです。リキッドルームに通って、自作のDJミックスのカセットテープを渡したりしていましたね。フライヤーをレコード屋に置いたり、クラブの折り込みに入れてもらったり、そこから輪が広がっていった感じですね」。その繋がりは、ドラム&ベースの元であるジャングルまで遡り、さらにそのルーツであるレゲエまでに至ったそうだ。

そのうちに、巷にはレゲエバーやソウルバーはあるけれど、自分たちが聴いているジャンルの店がないと気付き、ドゥースラー開店を思い立った。「僕の聴いているジャングルやベースミュージック自体が、そもそも聴いている層が限られているんです。マニアックな音楽だからこそ、この店があることで広がりができて、聴く人たちが増えればいいなと思っています。カウンターで話していることはくだらないことも多くてシモネタバーと言われることもある(笑)。音楽をきっかけに仲間を作れたら良いなと思っています」。

そんな新宿ドゥースラーの初回プレイリストのテーマは「All Time Favorite Bass」。 DONによるセレクトだ。「いつ聴いても好きな曲で、かつジャングルを中心としながらもベースミュージックの時系列に沿って、 ハードコアブレイクビーツ、ジャングル、ドラム&ベース、2ステップガラージ、ダブステップ、などUKの流れ。はたまたシカゴのジュークまでチョイスしてみました。  今回選んだ曲はいまだにDJでもかけますし、お店でもかかる事の多いジャンルでもあります。この中から気に入るベースミュージックを探してみるのもアリです」。

プレイリストリンク 先:KKBOX

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プレイリスト]

 

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