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Photo of the Day - FUJI ROCK FESTIVAL '16

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撮影:Keisuke Tanigawa

 テキスト:三木邦洋

 RED HOT CHILI PEPPERS

 

FUJI ROCK FESTIVAL '16』の開催終了から1週間がたった。フラッシュバックするのは、体を突き抜けていった歌声、奇跡のような演奏、大自然に音が溶けていく瞬間、仲間と過ごした時間、などなど……。『ポケモンGO』に興じる友人に多数出くわしたことや、dCprGの壮絶な演奏で踊りまくるBABYMETALファンの姿も、忘れられない一幕。今年は20周年であったことも手伝ってか、来場者数は近年で最高の動員を記録したという。天候も全日程が快晴に恵まれ、文句なしの3日間となった。改めて実感し、胸を打たれたのは、アーティストも観客も、すべてにおいてあらゆるジャンル、世代、人種、価値観がごった煮になっていることが『フジロック』の自由な空気の源でありメッセージなのだということだった。ハイライトと言うには部分的すぎるチョイスだが、このフォトレポートで日本が誇るミュージックフェスティバルの雰囲気が伝われば幸いだ。

 

 

 1997年の第1回『フジロック』から定期的にヘッドライナーとして出演しているRed Hot Chili Peppers。メンバーチェンジを経つつ、20周年の今年も堂々の大トリを務めた

 

 

 

 Sigur Rós

 

 

 Sigur Rós

 

 

 

 BECK

 

 

 

 

 

 動員数は昨年に続いて増加し、延べ125000人が苗場の地に集まった
 

 

 

 

 

 2011年にホワイトステージのトリを務めたWILCOは、今年はメインのグリーンステージに登場。素朴なメロディーを、鉄壁のバンドアンサンブルが時にソリッドに、時にアヴァンギャルドに奏でた
 

 

ネルス・クライン(WILCO)
 
 

 

 奥地の旧オレンジコートエリアには屋根付きの大型フードコート、オレンジカフェが登場。過酷な環境の『フジロック』での休息に一役買った
 最奥地のCafé de Parisにて復活した深夜イベント『オールナイトフジ』。場内外にファンクション・ワンのスピーカーを配備し、文句なしのダンスフロアが出現した
 
 KEN ISHII @ 『オールナイトフジ Supported by Heineken』
 DJ NOBU @ 『オールナイトフジ Supported by Heineken』

 

 

 

 

 

満員のホワイトステージを沸かせたEGO-WRAPPIN’。彼らもまた、『フジロック』と同じく今年で20周年を迎える

 

 

 

 

 

 

 

 

 今年は保護者同伴に限り中学生以下が入場無料になったことから、例年以上に家族連れが目立った。KIDS LANDのアミューズメントや川遊びなど、子どもたちもワイルドに遊ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜のお楽しみCRYSTAL PALACE TENT。同エリアをプロデュースするギャズ・メイオールが今年は連日DJで登場
 ギャズ・メイオール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FRF 20th SPECIAL G&G Miller Orchestra 

2日目のヘッドライナーであるBECKの終了後、大トリを務めたのはスイングジャズの巨匠グレン・ミラーの楽曲をテーマにしたプログラム「FRF 20th SPECIAL G&G Miller Orchestra」。ロサンゼルスの伝説的なスカバンドJump With Joeyが中心となり、加藤登紀子、曽我部恵一、中納良恵(EGO-WRAPPIN')の3名をゲストボーカルに迎えたスペシャルバンドは、グレン・ミラーの『Pennsylvania 6-5000』で華々しく幕を開けた。

 

曽我部恵一はスイングアレンジのビートルズメドレーを披露。中納良恵は、戦後日本で笠置しず子が歌ったスイングの名曲『買物ブギ』を、加藤登紀子は「Mr.フジロック」こと故 忌野清志郎の『田舎へ行こう』を熱唱。終盤は3人揃ってのジョン・レノン『Power to the People』、RCサクセション『雨上がりの夜空に』を合唱。ラストはグレン・ミラーの『ムーンライト・セレナーデ』の美しいメロディーが締めくくった。

 

 

 

 

 

 ERNEST RANGLIN & FRIENDS

 

 

 

ロバート・グラスパー・エクスペリメント、カマシ・ワシントンなど、ジャズアーティストが圧巻の演奏を繰り広げた最終日。そのなかでも特筆すべきアクトのひとつが、ジャマイカのレジェンドにして御年84歳のギタリスト、アーネスト・ラングリンを中心に、ジャズやワールドミュージックのミュージシャンから一流のメンバーを集めたスペシャルバンドERNEST RANGLIN & FRIENDS。老境を微塵も感じさせないアーネストの流麗なギタープレイのバックでビートを刻むのは、フェラ・クティとともにアフロビートを発明したドラマー トニー・アレンと、セネガルの名歌手にしてドラマーのシェイク・ロー。さらにイギリス最高のサルサピアニストとも呼ばれるアレックス・ウィルソンや、ジャズとジャマイカンミュージックなどをクロスオーバーさせるサックスプレーヤー コートニー・パインといった面々がメロディーを奏で、ソロを回す。達人たちのセッションは、音楽の喜びそのものだった。

 

 Courtney Pine(ERNEST RANGLIN & FRIENDS)

 

 

 

 Cheikh Lô(ERNEST RANGLIN & FRIENDS)

 

 

 

 

 

 

 

幾度も来日公演を行っているROBERT GLASPER EXPERIMENTだが、『フジロック』への出演は初

 

 Casey Benjamin(ROBERT GLASPER EXPERIMENT)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 来日は2年ぶり、『フジロック』出演は4年ぶりとなるテキサスのポストロックバンドExplosions In The Sky。研ぎすまされた演奏で初見の観客の心も掴んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

最終日、フィールドオブヘブンでのdCprGのステージの冒頭で、菊地成孔が「世界は大変に酷いことになっていますが、ここに広がっている風景はなんと素晴らしいのでしょうか」といった意味の言葉を投げかけた。祭りに参加できること、祭りが続いていることの大切さを痛切に感じる一言だった。来年の『フジロック』が今から待ち遠しい。

 

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