2023年も全国各地の風土の特徴を生かした芸術祭が開催予定だ。本記事では、「大地の芸術祭」の冬版や、石川県能登半島の先端で3年に1度開催される「奥能登国際芸術祭」、「東京のまち」を舞台にした「東京ビエンナーレ2023」などを紹介する。
「どこにもない場所」。こういった場所ほど想像力をかき立てられる場はないだろう。『新世紀エヴァンゲリオン』の第2新東京市やレンズを通して眺められる被写体なども、想像できても実際にはない何かであると言えるかもしれない。極言すれば、実際に目にしているのは単なる絵の具や光や機器などに過ぎないのだから。
しかし、そこには常に想像力を働かせて楽しむ余地が残されている。それは、写真であったり、描くこと自体を生きた結果生まれた独自の作品であったり、クレーの色彩や線出会ったりするだろう。今回は、そんなどこにもない場所に連れて行ってくれる、想像力をかき立てられる展示を紹介する。