注意! 最新情報の掲載に努めているが、通常とは営業時間などが異なる場合もあるため、外出前に必ず確認してほしい。

東京、プリン11選
箱根ケ崎駅、人形町、中目黒などで味わう極上プリン。
※2020年9月30日 営業時間やテイクアウト情報を更新
プリンの話となると避けて通れないのが、たっぷりの卵でかために仕上げた「しっかりタイプ」とクリームのような「なめらかタイプ」、どちらが美味しいかという議論。コンビニのデザートコーナーを見れば「なめらか」が圧倒的優位に立っているように思えるが、昔懐かしい「しっかり」を推す声も多く聞かれる。しかし、美味しいプリンというのはどちらのファンも納得させるだけの力を持っているものだ。ここでは東京の個性豊かな11軒を紹介する。両方のタイプを置いている店も多いので食べ比べて見るのも楽しいだろう。
たまご工房 うえの
5月6日(水)まで休業。
新鮮な卵を使用したプリンはナッツがかかることを除けば、驚くほどシンプル。カラメルソースも控えめな存在感。甘さもかなり控えめでさっぱりと食べられる。鶏の声が聞こえる。駅から徒歩30分という場所だが、わざわざ買いにいく価値はある。なめらかプリンもくどさは皆無。つるりとのどごしが良く、しっかり派にも受け入れられるはずだ。
とよんちのたまご SHIMOKITAZAWA
『下北沢』駅 徒歩5分/テイクアウトが利用可能。/10~22時
下北沢などに店舗をおく、卵の専門店、とよんちのたまごでは、千葉県房総の豊和養鶏場でとれた新鮮な卵を直送。卵を使った洋菓子などを販売している。卵型の器に入った『とよんちのなめらかプリン』(248円)は、なめらかではあるが、しっかりと濃い黄身の卵を使用しているためか、卵の味がしっかりと伝わる。
美味料理研究所 ぷりんやさん
『奥沢』駅 徒歩7分、『田園調布』駅 徒歩7分/取り寄せ、UberEats、テイクアウトが利用可能。/閉店していたものの、4月6日から再オープン。11〜18時で営業。不定期なので電話確認必須。03-5499-3747
奥沢駅と田園調布駅の中間地点に位置するこじんまりとしたプリン専門店。地名を冠した『奥沢ぷりん』400円は、通常の約2.5倍の濃さという牛乳、岩手県産のウイン卵を使用し、とろりした仕上がり。たっぷりのバニラビーンズも濃厚なミルクの味わいを引き立てている。別添えのソースは、キャラメルとカラメルの2種類から選べるのもユニークだ。卵たっぷりが好みならば、高知県しゅりの里放し飼い卵と使用した『しゅりの里ぷりん』(350円)をぜひ。
パティスリーナオキ
『駒沢大学』駅 徒歩2分/テイクアウト可/営業時間短縮。10時30分〜18時
子どもが安心して食べられるようにという願いを込めパティシエの子どもの名が付けられた『ゆうたんのおやつ』(248円)は、やさしい甘みのなめらかなプリンに無糖の生クリーム、苦めのカラメルソースが合わさり、かわいい名前とは裏腹に洗練されたメニュー。『ゆうたんー』とは異なるしっかりとしたプリンに、クリーム、スポンジをあわせたケーキ『クレーム・キャラメル』(432円)もプリン好きにはたまらない。
パティスリー シェ かつ乃
『下北沢』駅 徒歩17分/テイクアウトが利用可能。/なくなり次第終了。
卵をたっぷり使用したロールケーキで知られるシェ・かつ乃は、プリンも必食。『きみプリン』は、契約生産者から直送された新鮮な卵の黄身のみを使用しているので、黄身のこくが感じられる。カラメルは、うっすらと感じる程度で、あっさりとした印象。プリンは柔らかいが、なめらかというわけではなく、茶碗蒸しのようなふるふるとした食感。抜群の舌触りだ。
キャトル 柿の木坂 本店
『学芸大学』駅 徒歩15分/テイクアウトのみの営業。/営業時間短縮。10~
キャトルの『うふプリン』は、卵の殻を利用した器に入り、なんとも可愛らしいルックス。黄身の濃厚な味わいが特徴の茨城県の奥久慈卵をたっぷり使用し、白身の量を調節することでしっかりでもとろとろでもない、絶妙な仕上がりになっている。黒糖を使用したカラメルソースも主張しすぎないが、アクセントとして効果的。まとめて買えば卵パックに入れてもらえるので、さらに雰囲気が出て手土産にもぴったりだ。
江戸菓子匠 茶寮 つくし
『水天宮前』駅 徒歩1分、『人形町』駅 徒歩3分/テイクアウトのみの営業。支払い後、
人形町のつくしは、1877年から続く老舗和菓子店。創業者による「西洋風茶碗蒸菓子」のレシピをもとに作られた『人形町風鈴』(2個 540円)は、2度濾したきめ細かい液をしようしており、密度の高いむっちりとした食感で、プリンなのだが「甘味」という言葉がふさわしい味わい。しっかりと苦いカラメルとのバランスもよく、小振りながら満足度が高い。
テスタロッサカフェ 駒形店
『浅草』駅 徒歩5分/テイクアウトのみの営業。オンライン販売が利用可能。/
テスタロッサカフェの看板商品『浅草シルクプリン』(380円)は、スチームコンべクションオーブンを利用し、温度を1℃単位で調節することで、商品名通り、シルクのようなぷるんとした食感を実現。北海道産の生クリーム、あとから茨城県産奥久慈卵を使用しており、はじめはミルクの風味が広がるが、あとから卵のこくが感じられる。浅草の風景を描いた瓶も可愛らしい。
シェ リュイ 代官山店
『代官山』駅 徒歩3分/テイクアウト可/営業時間短縮。9〜19時
ホイップクリームとプリンの相性の良さは言うまでもないが、代官山のパンや洋菓子を販売するシェ・リュイの『クレーム キャラメル』(345円)はそのことを改めて感じさせてくれる。卵とミルクのバランスがとれたプリンは、なめらかながらしっかりとした食べ応え。こっくりと甘い、たっぷりのホイップクリームと一緒に頬張れば、甘いものが食べたいという欲求を満たしてくれることだろう。
成城石井
店舗により営業時間が異なる。
わざわざ遠くまでプリンを買いに行くのはちょっとという人は、近年店舗が急増中の成城石井がおすすめ。長年に渡り人気のプリンは昔ながらの王道しっかりタイプ。多くのコンビニがなめらかタイプ一色になろうとも、レシピを守り続けている。アルミのカップも昔懐かしい雰囲気で、たっぷり大きめのサイズながら、3個パックで719円という価格も魅力的だ。
もっとスイーツを楽しみたいなら……
東京、たい焼き10選
緊急事態宣言中のテイクアウト営業情報を追記。たい焼きは明治時代、今川焼を丸ではない独自の型で作ったことが始まりとされている。当時はさまざまな種類の型が作られたが、その中で、庶民が簡単に食べられなかった縁起ものの鯛が、生存競争を勝ち抜き今に至るようだ。
東京、フルーツサンド11選
緊急事態宣言中のテイクアウト営業情報を追記。 フルーツサンドは、ただ可愛い食べ物ではない。果物は熟度を調節しながら食べ頃のものを使用していたり、使うフルーツによってクリームの甘さを変えたり、相性の良いパンを研究したり、作り手の丁寧で繊細な作業の積み重ねによって作り上げられているのだ。
東京、しっかりプリン5選
プリンは「固めのしっかり派」が増えている。とろとろしていない「自立するプリン」には、確固たる存在感があり、手作りのあたたかさと風情もある。ゼラチンで冷やし固めず、「蒸す」または「焼く」プロセスがあるほか、シンプルなだけに、オーナーのポリシーがしっかりと現れるのも特徴だ。