HERALBONY「アートマスク」
HERALBONY「アートマスク」

社会や地球、笑顔をつなぐアートマスクが登場

クラウドファンディングサービス「READYFOR」で機能性を兼ねた「アートマスク」を公開中

Mari Hiratsuka
テキスト:
Mari Hiratsuka
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福祉を軸にさまざまな事業を展開する岩手県花巻市の株式会社ヘラルボニーが、知的障がいのあるアーティストによる「アートマスク」のクラウドファンディングを公開している。

第1回目は目標額100万円を開始50時間で早くも達成し、今回は岩手県花巻市の社会福祉法人、光林会が運営する「るんびにい美術館」と茨城県つくば市の特定非営利活動法人「自然生クラブ」に所属する4名の作家とのコラボレーション。 その収益は各アーティストへの対価としてはもちろん、マスクを必要としている人へ還元される。

HERALBONY「アートマスク」
HERALBONY「アートマスク」

プロジェクトは、2020年2月に副代表の松田文登(まつだ・ふみと)が提案、当初は意見の違いなどもあったが、4月から制作に向け、本格始動した。

代表の松田崇弥(まつだ・たかみね)は「長い自粛期間の出口がようやく見え始め、これまでとはまったく違う時代がやってくると考えています。昨日までは仕方なく着けていたマスクを、明日からは、着けたいマスクにしたい。不織布マスクのごみが問題になる将来も考え、繰り返し使える『日常をアートで彩るサステナブルな『アートマスク』を提案します」と力を込める。

マスクはいずれもコーディネートのポイントになりそうな印象的なデザイン
マスクはいずれもコーディネートのポイントになりそうな印象的なデザイン

点描画のような工藤みどりの作品は色鮮やか。また田楽舞いの太鼓などのパフォーマンスでも才能を発揮する高田祐の『迷路』、自由で伸びやかな感性が光る坂本大地の『ギザギザ』などがある。

数字が連なるグラフィカルな作品は、小林覚がデザインした『夏の魔物』
数字が連なるグラフィカルな作品は、小林覚がデザインした『夏の魔物』

日本製ならではの機能性

デザインだけでなく、機能性にも注目したい。マスクの生地は寝具などにも使われるシルクのような滑らかさのマイクロモダールを採用。木材から作られた繊維で環境にも優しく、燃やしても有害物質がほとんど出ないことからサステナブルな素材だ。

抗ウイルス素材のヴァイアブロック®︎には有害物質を吸着し、増殖を抑制する抗ウィルス機能、アンモニアやアミンなどの悪臭の原因となる物質を吸収する消臭機能がある。毒性試験、皮膚刺激試験などをクリアし「SEK 抗ウイルス加工マーク」を取得する安全感もある。

今までやむを得ずに着用しなくてはならなかったマスクを、日常をアートで彩るメッセージ性の高いアイテムに、「社会と、地球と、笑顔をつなぐアートマスク」として昇華させた。

現在、大日本印刷労働組合が同アートマスクを約2400枚導入し、7月初旬にリリース予定。作家を招いてのトークセッションを開催するなど、その輪は広まっている。

『わたしと、社会と、地球と。笑顔をつなぐアートマスク。』の詳細はこちら

テキスト:間庭典子

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