国内最古の温泉で音にのぼせる、「道後音舞台」が開催

2021年1月9日と1月10日、オンライン配信も

テキスト:
Sato Ryuichiro
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愛媛県松山市の道後温泉では観光庁『あたらしいツーリズム』の一環として「道後音舞台」と称し、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉においてクラシック野外コンサートを実施する。

このイベントでは、道後温泉本館だけに頼らない観光地づくりの一環として、道後温泉第3の外湯として誕生した「道後温泉別館飛鳥乃湯泉」を、道後温泉本館に続く観光資源の主役とすることを目指すという。実際の演奏のほかに、YouTubeでの生配信も行う。

出演者には、宮本亜門演出『コズィ・ファン・トゥッテ』のグリエルモなどを務めた松村英行(テノール)や気鋭の若手ピアニスト追川礼章(ピアノ)、松本彩(ハープ)らを迎え、『慕情』(映画「慕情」より)、J.S.バッハ『主よ人の望みの喜びよ』などを予定している。

道後温泉地区では、道後温泉本館が改築120周年を迎えた2014年から、温泉に「アート」を組み合わせ、「アートにのぼせろ~温泉アートエンターテイメント~」をテーマにしたアートフェスティバル『道後オンセナート』を展開してきた。「のぼせる」とは夢中になるということであり、アートを特別なものとしてではなく、自由に感じられる、身近なものとして大人も子どもも、遠方から来る人も地域の人にも体験してもらいたいというメッセージが込められている。

のコンサートでは、これまでの温泉とアートに加えて新しく「音泉・音・音楽」をエッセンスとして取り入れ、「アート」と「音楽」の融合により、視覚だけでなく聴覚も刺激して「のぼせる」体験を提供することを目指しているという。

これまで松山市の観光振興の中心は、道後温泉本館を中心とした道後温泉地区が担っており、道後温泉本館は『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で最高の三つ星も獲得している。しかし、コロナ禍で道後温泉地区の旅館やホテルは2020年4月から6月にかけて休業を余儀なくされ、その経営はひっ迫した。7月以降に再開したが、顧客獲得を巡る競争の激化に備え、同地区では松山市、愛媛県の支援を得て誘客プロモーションを実施、計画している。今回のコンサートは、こうした取り組みとの連動から生まれる相乗効果も期待されている。

日程は、2021年1月9日(土)16〜17時、19時30分〜20時30分、1月10日(日)11時30分〜12時30分、15〜16時。

『道後音舞台』の詳しい情報はこちら

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