昨年末には渋谷スクランブルスクエアや渋谷パルコがオープンし、東京の渋谷周辺が盛り上がりを見せたが、次の大型ショッピング&エンターテイメントセンターは東京の北、埼玉県所沢市になりそうだ。
2020年11月以降にオープン予定の『ところざわサクラタウン』は、出版社のKADOKAWAと所沢市による共同プロジェクトの一環だ。池袋駅から電車でわずか40分のところにあるこの複合施設は、日本で最も人気のあるアニメ、マンガ、小説、ゲームなどを現実の生活体験に変えるべく、ミュージアム、イベントスペース、ショッピング、レストラン、ホテルなどに、ポップカルチャーの要素を取り入れている。日本のポップカルチャーの最先端の発信地を目指すサクラタウンの見どころを紹介する。
Photo: ©️Kengo Kuma & Associates ©️Kajima Corporation
1.角川武蔵野ミュージアム
6月6日(土)にオープンする角川武蔵野ミュージアムの、特に高さ30メートルの多面体の岩の形は、ところざわサクラタウンの中で最も目を引くデザインだ。コンクリートや鉄ではなく自然の要素を好む著名な建築家、隈研吾による美術館の外観は、2万枚もの重厚な花崗岩でできている。
Photo: ©️Kengo Kuma & Associates ©️Kajima Corporation
2フロアにまたがり高さ8メートルの本棚が並ぶ巨大な図書館は、本好きにはたまらない。プロジェクションマッピングによる『本棚劇場』の演出にも注目してほしい。
一方、アニメファンには、角川武蔵野ミュージアム3階にある『EJアニメミュージアム』がおすすめだ。EJとはEntertainment Japanの略で、原作の展示に加えて、アニメスタジオや作品に携わったスタッフの情報など、アニメ文化を深く知ることができる。また、漫画や小説のライブラリーや土産ショップ、カフェも併設されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
Photo: ©️Kengo Kuma & Associates ©️Kajima Corporation
2.EJアニメホテル
美術館を見学した後で、さらにアニメを堪能したいなら、エンターテインメントをテーマにしたこの新しいホテルの客室に泊まってみてはどうだろうか。和室を含む全33室の客室には大型スクリーンが設置されており、お気に入りのアニメを見たり、ゲームをしたり、漫画を読んだりすることができる。
Photo: ©️Kengo Kuma & Associates ©️Kajima Corporation
3.ダ・ヴィンチストア
良い本と出合うには、KADOKAWA編集部と角川武蔵野ミュージアム館長の松岡正剛がキュレーションした本が豊富にそろう『ダ・ヴィンチストア』へ行ってもらいたい。 また、『ジャパンパビリオン』ではアニメグッズやコンサート、イベントなどのグッズも販売されている。
Photo: ©️Kengo Kuma & Associates ©️Kajima Corporation
4.ジャパンパビリオン
ピラミッド型の構造で、eスポーツ大会やミュージカル、コンサート、映画上映会などのイベントスペースとして設計されている。大ホールは約1800人、小ホールは約200人が収容可能。
Photo: ©️Kengo Kuma & Associates ©️Kajima Corporation
Photo: ©️Kengo Kuma & Associates ©️Kajima Corporation
5.武蔵野坐令和神社
驚いたことに、この新しい複合商業施設には近代的な神社まである。『武蔵野坐令和神社(むさしのにます うるわしき やまとのみやしろ)』、通称『武蔵野令和神社』も隈研吾の設計だ。
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