「KOSAKU KANECHIKA 京橋」で、舘鼻則孝の個展が開催。大学卒業と同時に発表した、かかとのない靴「Heel-less Shoes」を起点に、日本文化の再構築をテーマに制作を続けてきた舘鼻の活動の原点である同シリーズに、改めて焦点を当てる。
東京藝術大学で染織を専攻した舘鼻は、日本文化の研究を通じて、江戸時代の花魁(おいらん)の装束文化に着目。「Heel-less Shoes」は、花魁が履いた高下駄や、西洋におけるヒールの文化的意味を背景に生まれた作品だ。花魁の高下駄が社会的地位を示す記号として機能していたことなどを踏まえ、かかとを取り除くことで、近代以降の身体観や価値体系を問い直す。
会場では、同シリーズ22点を中心に、制作過程で描かれたドローイングを絵画作品として展開する新シリーズなど、30点以上の作品を紹介する。立体から平面へ、さらに再び立体へと往還する舘鼻の思考を通じて、文化が継承され、変化し続ける在り方を探っていく。
※11〜19時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料




