現代アートの祭典「アートウィーク東京」が今年も開催。39のギャラリーと13の美術館および団体が参加する。
美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購入という2つの体験を掛け合わせた特別展「AWT FOCUS」は、2025年に国際芸術祭「ドクメンタ14」のアーティスティックディレクターを務めたアダム・シムジック(Adam Szymczyk)が監修。「リアルとは?」をテーマに、「ポスト真実時代」における現実の意味を多様な表現で探っていく。
また、「東京都現代美術館」の学芸員・岡村恵子が監修する映像作品プログラム「AWT VIDEO」では、テーマを「儀礼、あるいは祈りの不条理な美」とし、10人のアーティストによる作品を紹介する。
トークプログラム「AWT TALKS」では、国内外のキュレーターや思想家を招き、現代社会におけるアートの意義を語る。2025年の基調講演者は、「グッゲンハイム美術館」の副館長兼チーフキュレーターで、2027年の「ドクメンタ16」のアーティスティックディレクターに就任したナオミ・ベックウィス(Naomi Beckwith)だ。
さらに、世界有数の美術館のリーダーたちが運営や企画を語る「ディレクターズ・カンバセーション」を初めて実施。香港の現代美術館「M+(エムプラス)」のアーティスティックディレクター兼チーフキュレーターであるドリアン・チョン(Doryun Chong)がモデレーターを務め、多彩な議論が展開される。
一方、ポップアップバー「AWT BAR」では、建築家・松沢一応による空間設計の下、シェフの生江史伸が手がける限定フードや、小沢剛・Chim↑Pom from Smappa!Group・やなぎみわとのコラボレーションカクテルを提供。音響演出を務めるサウンドアーティストの日野浩志郎と、ダンサーの柿崎麻莉子とリエル・フィバック(Liel Fibak)によるライブパフォーマンスも見どころだ。
会期中は、参加施設を結ぶ無料シャトルバスが運行。美術館やギャラリー、各プログラム会場を効率よく巡りながら、都内を横断して最先端のアートを体験しよう。
※時間・料金は各会場により異なる




