東京都現代美術館

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  1. Metropolitan Museum of Contemporary Art
    Photo: Museum of Contemporary Art Tokyo
  2. Metropolitan Museum of Contemporary Art
    Photo: Museum of Contemporary Art Tokyo
  3. Metropolitan Museum of Contemporary Art
    Photo: Museum of Contemporary Art Tokyo
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タイムアウトレビュー

絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど幅広く現代美術を紹介、展示する美術館。2019年3月末、約3年の大規模改修工事を終えてリニューアルオープンした。併設する美術図書室には子ども向けのライブラリーを備え、一新された飲食店では季節に応じた離乳食を提供するなど、親子でより楽しめる施設へと生まれ変わった。

国内外から集められた5400点ものコレクションも好評だが、ここに多くの人々を呼び寄せるのは、魅力的な企画展の数々だろう。美術関連図書資料27万冊を誇る美術図書室も備えており、充実した映像ライブラリー、雑誌やカタログのコレクションも見逃せない。

詳細

住所
東京都江東区三好4-1-1
Tokyo
アクセス
東京メトロ半蔵門線『清澄白河』駅(B2出口)徒歩9分/都営大江戸線『清澄白河』駅(A3出口)徒歩13分
営業時間
10時00分〜18時00分(入場は閉館の30分前まで)/休館日は月曜

開催中

サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展

海外での展開も含め、さらなる飛躍とポテンシャルが期待できる国内の中堅アーティストを対象とした、トーキョーアーツアンドスペースと東京都が主催する現代美術賞「Tokyo Contemporary Art Award (TCAA)」。第4回の受賞者であるサエボーグと津田道子による個展が、「東京都現代美術館」で開催される。 両者は「身体」を一つの起点として、作品制作と身体表現の実践を行き来することで、その独自の表現を発展させてきた。隣り合う2つの展覧会は、制作に対する関心もアプローチも大きく異なり、それぞれが独立したものでありながら、展示室内での鑑賞者のふるまいが作品の一部となるという共通点を持つ。 鑑賞を通じて自身に向き合うことで、動物を含む他者との関係性や、社会的に期待された役割などに目を向けることにもなるだろう。 初日の2024年3月30日(土)には、作家らと選考委員が参加するアーティストトーク(要事前申込・先着順・無料)が行われるほか、会期中には展示空間と鑑賞者の身体を架橋する体験につながるようなパフォーマンスなども開催予定だ。

ホー・ツーニェン エージェントのA

シンガポール出身のホー・ツーニェン(Ho Tzu Nyen)は、映像やインスタレーション、演劇的パフォーマンスなどの作品を、アジアを中心に世界各地で発表してきた。日本でも2021年に「豊田市美術館」で開催した個展「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」が記憶に新しい作家だ。 清澄白河の「東京都現代美術館」で開催される「ホー・ツーニェン エージェントのA」は、2003年のデビュー作「ウタマ—歴史に現れたる名はすべて我なり」から、3Dアニメーションを用いた2017年の「一頭あるいは数頭のトラ」、2021年に「山口情報芸術センター(YCAM)」とコラボレーションした「ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声」など、7点の映像インスタレーションを展示し、これまでの歴史的探求の軌跡を辿る。 また、新たな展開であり、国内初公開となる最新作「時間(タイム)のT」(2023年)も非常に興味深い作品だ。現代アート好きなら見逃せない貴重な企画展となるだろう。

翻訳できない わたしの言葉

清澄白河の「東京都現代美術館」で開催される「翻訳できない わたしの言葉」は、鑑賞者一人一人が、自分とは異なる誰かの「わたしの言葉」、そして自分自身の「わたしの言葉」を大切に思う機会を提示したい、という意図から企画された。 国内外で活動する5人の作家が参加。第一言語ではない言葉の発音がうまくできない様子を表現したユニ・ホン・シャープ(Yuni Hong Charpe)や、音声言語と視覚言語を用いた複数言語の「ゆらぎ」をテーマに作品を生み出すダンサー・パフォーマーの南雲麻衣、現代におけるアイヌの存在を個人の観点から探求するマユンキキらが、それぞれ映像インスタレーションを展示する。 また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の確定診断を受けた後も、ダンスパフォーマーとして活動し続ける新井英夫は、鑑賞者が内なる体の声に耳を澄まし、尊重し合うような身体表現のワークを体験できる空間を展開。映像インスタレーション作品を通して、コミュニケーションの本質とは何かを考えるきっかけを鑑賞者へ投げかける金仁淑(KIM Insook)の作品も必見だ。

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