小樽駅に近く、北海道で2番目に古いアーケードを持つ商店街「小樽都通り」にある「アイスクリームパーラー美園」。1919年、北海道初のアイスクリームがここで誕生した。外国船の乗組員から伝え聞いたアイスクリームの製造法をもとに、創業者が手作りした。
100年以上の年月が流れた現在でも、「愛須句吏夢(あいすくりいむ)」は、北海道産の上質なミルク、卵、ハチミツを使うなど絶えず素材を厳選・吟味しながら当時の製法が守られている。ジェラート並みの低脂肪で、後口がさっぱりしているのが特徴だ。「句吏夢素柔凍(くりいむそふと)」は、より柔らかで濃厚な味わいの一品。食べ比べができる「ハーフ&ハーフ」があるのも、うれしい。
缶詰ミカンやサクランボ、卵の味がしっかり感じられる固めのプリンに、アイス・ソフトクリームの両方を楽しめる、数量限定の「符鈴伯福栄(ぷりんぱふぇ)」もおすすめだ。
冬には、地元民に愛される期間限定のもう一つの名物、「鍋焼きうどん」がある。アイスクリームとうどんが違和感なく共存する、昭和レトロなたたずまいもまたたまらない美園の魅力だろう。