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関東最北の宿場町・芦野の本陣跡に建つ「那須・芦野 石の美術館」は、建築家・隈研吾が手がけた石の建築芸術。かつて米蔵だった古い石蔵を、地元の芦野石で再生し、石の多様な表現を体感できる現代建築へとよみがえらせた。敷地全体が静寂と洗練に包まれたアート空間となっている。
館内には、石を50ミリメートルの薄さに切り出して積み上げた「石格子」や、6ミリメートルの大理石をはめ込んだ窓など、石の重さを感じさせない繊細な表現が随所に見られる。「石明りの部屋」では透ける光が石の文様を浮かび上がらせ幻想的な美を生み、「石蔵茶室」では高温で焼くと色が変わる芦野石や白河石が、静かな茶の空間を演出している。
米蔵だった建物を改修した空間「石蔵ギャラリー」は、丸太梁(ばり)が当時の面影を残し、壁には第二次世界大戦中の不発弾の痕が刻まれている。「石と水のギャラリー」では、石を抜き取って再構成した格子から光と風が通い、床には外の池とつながる水が張られ、内と外が呼応する穏やかな空気が漂う。
2001年にイタリアの「International Stone Architecture Award」を受賞。石が持つ冷たさを超え、温もりと柔らかさを感じさせる建築として、国内外から高く評価されている。
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