「小樽出抜小路(おたるでぬきこうじ)」にある「ニッカバー リタ」。同小路は、明治・大正をイメージした街並みに飲食店が連なり、近年は訪日観光客でにぎわっているが、バーの中は、一転して静か。落ち着いた空間が広がっている。
店名は、NHKの連続テレビ小説『マッサン』のヒロインのモデル、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の妻、リタから取られた。ウイスキーブームを再燃させた立役者の一人でもあるリタの名を冠したニッカバーは、全国でもこの店だけだ。
ニッカウヰスキー公認のバーで、ジャパニーズウイスキーの代表として世界的評価の高い「余市」や「宮城峡」などを味わえる。ウイスキー未経験者も気軽に楽しめるよう、さまざまなテイスティングメニューを用意している。中には数量限定で特別販売されたものもあり、ウイスキー好きにとっても、たまらないテイスティングができるだろう。
小樽から電車で30分ほどの距離にニッカウヰスキー「余市蒸留所」があるが、訪ねる時間がない場合、代わりに同店に足を向けるのもおすすめする。ニッカウヰスキーに勤めていたマスターからウイスキーについて教えてもらうのも、小樽の夜の良い思い出になるだろう。