電気グルーヴの新グッズ、デザインのニクい元ネタに注目

テキスト:
Kunihiro Miki
広告

石野卓球とピエール瀧によるテクノユニット、電気グルーヴが、新会社macht inc.の設立を発表した。電気グルーヴと、石野卓球、ピエール瀧のマネジメントを中心に、さまざまな事業を展開するという。月額500円のファンクラブでは、ツアー・イベントなどのチケット先行予約受付や、会員限定の動画や音声などを公開していく予定だ。

オンラインショップも開設し、Tシャツなどグッズの販売も開始した。これらのグッズは、天久聖一やSTEREO TENNIS、Toya Horiuchi、杉本陽次郎、桜樹イルがデザインを担当。20種のアイテムがラインナップされている。11月18日から11月30日までの期間限定で受注を行う。


ネット上では、早くも各グッズのデザインに注目が集まっている。というのも、それぞれにニクい「元ネタ」があるからだ。

例えば、ステッカーは「オサムグッズ」のイラストレーター原田治の作風を思わせるものや、「犬シール」とそっくりなものがあったり……。

『“PATi PATi PATi” Sacoche』は、1984年にソニー・マガジンズが創刊した月刊音楽誌『PATi・PATi(パチパチ)』の表紙タイトル文字をほうふつとさせるデザインのサコッシュ。これには、往年のファンたちや1980〜90年代のカルチャーを愛する人々ももん絶している様子。

Tシャツには、盟友スチャダラパーの1990年のデビュー作『スチャダラ大作戦』のジャケットに使われたテリー・ジョンソン(湯村輝彦)がデザインしたロゴを模したものも。

電気グルーヴは、2019年3月にメンバーのピエール瀧が麻薬取締役法違反で逮捕(6月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決)されて以降、活動を休止していた。今回のファンクラブとオンラインストア開設について石野は、自身のTwitterで「君たちの財布が目的です」とうそぶくなどいつも通りの様子。しかし、ユニットにとってのかつてない苦境となった半年間から今回の発表にこぎつけたことは、大きな一歩に違いない。新たな地平での彼らの活動を見守りたい。

電気グルーヴの公式サイトはこちら

関連記事
インタビュー:石野卓球

最新ニュース

    広告