写真:Keisuke Tanigawa
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野外フェス「Rainbow Disco Club」が動画配信イベント実施

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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新型コロナウイルスの影響により「開催中止」という苦渋の決断が下された人気野外フェスティバル『Rainbow Disco Club(以下RDC)。中止のアナウンスが発表された当初、悲しみに暮れるファンの声でSNSがにぎわったのは記憶に新しい。しかし、悲しんでいる暇はない。なんと「12時間にわたる動画配信イベント」という新しい形で、復活を遂げることになったのだ。

12時間の有料動画配信

先日3月23日、公式サイトから発表されたステートメントによると、動画配信の日程は当初のフェス開催予定日であった2020年4月18日(土)。出演者はDJ NOBUやKenji Takimi、Yoshinori Hayashiといった国内ダンスミュージックシーンを代表するDJに加え、LicaxxxやCYKなど、気鋭の若手アーティストたちが名を連ねる。12〜24時の12時間という長丁場の中、ディスプレーから目が離せなくなること必至である。

写真:Keisuke Tanigawa

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映像収録は、例年RDCが開催されている静岡県の東伊豆クロスカントリーコース。自宅にいながらフェスの空気を少しでも感じ取れるような、主催者たちの粋な図らいが感じられる。

限定Tシャツ付きのチケットも販売

動画視聴は有料で、3月31日(火)までに購入すると1,000円、4月以降の通常料金では2,000円で視聴可能。配信終了後もチケット購入者は4月25日(土)までアーカイブを閲覧できる。

また、ZAIKOからは限定Tシャツ付きのチケットも購入可能。「ホームパーティーを最大限に楽しめるグッズなどを企画している」とのことで、「家で楽しめるフェス体験」に期待が高まる。

自宅からフェスを楽しむという新たな体験

公式サイトに掲載されたRDC主催者のステートメントには「家にこもる時間が長くなる中で、特別な日にしてほしい」と、動画配信に向けた思いがつづられている。

中止のリリース時、人件費を含めない状態で制作費が2,000万円以上発生している旨を発表していた。RDCのみならず、刻々と状況が変化するなか、多くのイベントが中止に追いやられ、大きな被害を受けている。

カルチャーシーンにとって「苦境」とも呼べる状態が続いているのは確かだ。来年以降に状況が回復した際、存分に楽しめるよう、ファンとしてはできる限りのサポートをしていきたい。

また、ライブハウスやクラブが「動画配信」という新しい音楽の楽しみ方にチャレンジしようとしている。今後のシーンにおよぶであろう変化や、配信ならではの表現と演出方法にも期待したい。

テキスト:高木望

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