渋谷で朝食を食べながら語れる朝スナック「オリタ食堂」とは

テキスト:
Genya Aoki
広告

渋谷bunkamuraの目の前に位置するビルの5階に、和の朝食を提供する「朝スナック」オリタ食堂が水、木曜の朝限定で今年4月にオープンした。

同店の特徴は、店主でフリー料理人の折田拓哉の屈託のない気安さと溌剌さかもしれない。朝食を食べに来たというよりもむしろ、行きつけのバーに顔を出したような安心した気持ちにさせる。「食事は栄養補給だけではなく精神的な元気の素」という折田の心意気を体現するように、折田と客が混じり他愛ないやり取りや各々の活動を語り、活力を与え合う。

店内の雰囲気も「朝スナック」には欠かせない。夜はバーを運営している店を、7時30分〜9時00分の時間だけ間借りしている。店内は木製カウンターとウイスキーや洋酒などのボトルが並ぶ。窓から差し込む陽光と相まって忙しない渋谷のただ中で、少しだけスローダウンした空間を作り出している。

提供する料理は『おむすびセット』(600円)が基本のメニュー。しかし、「常連になってもらった人に普段使いしてほしい」という思いから、メニューはあえて固定せず変化を付けている。例えば、『あんバターサンド』などといったはやりの食材をテーマにしたり、その名も『オリ亀製麺(仮)』という某有名うどん店が朝営業しておらず悔しい思いをしている同士を集うユニークなイベントや、メニューを展開する日が月に4回ほどある。

玄米おむすびの汁物セットと日替わり総菜の筑前煮(800円)

豆乳プリングラノーラのせ(不定期販売)

数百人規模の朝活組織を運営していた折田はその経験を生かし、定期的に朝活の場としても提供している。異なる技術やノウハウを料理と組み合わせてイベント化することにかけては同店より実現性の高いところはなかなかないだろう。

「この店に来ることで、何かが動き出すきっかけになれば最高」と語る店主の気に当てられてみると、一日の始まり以上の朝になるかもしれない。

オリタ食堂の詳細はこちら

最新ニュース

    広告