本格ハード系パンとワインで「パン飲み」、BARTIZAN Bakery & Cafeがオープン

テキスト:
Miroku Hina
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テキスト:清水美穂子

8月20日(火)、JR浜松町駅前にパン好きのオフィスワーカーが喜びそうな「パン飲み」できるベーカリーカフェ、バルティザン ベーカリー アンドカフェ(BARTIZAN Bakery & Cafe)がオープンする。

店名は、「バー」と「アルティザン」を組み合わせた造語。アルティザンブレッド、すなわちパン職人が作る本格ハード系のパンが主役だ。ワインに合う料理のほか、朝7時半から朝食も提供する。

カウンターの向こうはオープンキッチンになっていて、パンや料理を作る様子が見える。客席の近くには立派な石臼も置かれ、国産の玄麦が手に入ったらこの石臼でひく予定だという。

小麦をはじめ、質の良い素材を吟味して商品を仕上げるヘッドベーカーの大宮芳奈(おおみや・かな)は、パンのおいしさだけでなく、食べる人の未来の健康にまで思いを致す職人だ。そのパンは砂糖や油脂を含まず、粉と水と塩のみで作られる。酵母種も店内で小麦粉やライ麦粉から起こすため、原材料は極めてシンプルだ。

パンは全部で4種類。看板商品の『サワードウ ブレッド』(1,296円、4分の1 356円〜)は国産小麦を用いて作られる。もっちりとしていながら重くなく、原材料は至ってシンプルにもかかわらず、うま味がたっぷりだ。

8、9月の期間限定のバリエーションとして、グリーンオリーブがゴロゴロと入り、ローズマリーの香りが食欲をそそる『オリーブ&ローズマリー』や、甘みのあるドライの黒イチジクとローストしたクルミが入った『フィグ&ウォールナッツ』がある。前者は白ワインに、後者は赤ワインに合わせることを考えて作られている。

もう1種は北欧のパンをイメージして作られたライ麦100%の『グレイン』(1,188円、2/1 604円)。ひまわりの種や亜麻仁(フラックスシード)、大麦などが入った栄養価の高いパンで、糖質制限をしている人にもおすすめだ。

朝10時半までなら、このグレインにアボカドを乗せたタルティーヌ『ライブレッドアボカド』がワンドリンク付きで810円で楽しめる。15時からのバルタイムならスモークサーモン&クリームチーズ(1,382円)と白ワインなどがいいかもしれない。

ワインのお供には、イタリア製のスライサーで切りたてのプロシュートやサラミなどを乗せた『切りたてシャルキュトリー6種類の盛り合わせ』(1,814円)も注文したい。少しずつ小皿でつまみたいときのタパスメニューは410円から。温かいものも冷たいものも、それぞれ10種類以上と充実している。

「ウフマヨ」(410円)はパリパリに揚げたカダイフ(トルコの細麺)を巣に見立て、マヨネーズに包まれたゆで卵が乗っている愛嬌(あいきょう)のある一皿。卵とマヨネーズ、これがパンに合わないわけがない。

パンは4種類でも、朝から夜まで表情を変え、さまざまな味わいで楽しませてくれる。

パン飲みの締めにここならではのデサートを選ぶなら「ココナッツヴィーガンバナナスプリット」(626円)を頼もう。キャラメリゼされたバナナのほろ苦い甘さと、豆乳とココナッツで作ったアイスクリームとココナッツのホイップの組み合わせが絶妙だ。あっさりとした体に優しい味わいがバナナスプリットのイメージを覆す。

タルティーヌにも動物性食材を用いていないヴィーガンメニューがあり、多様化する現代の食のニーズに対応している。
パンだけの販売は17時からで、それ以前に購入を希望する場合は前日まで(3個以上は2日前の午前中まで)に予約が必要なので注意しよう。

バルティザン ベーカリー アンドカフェの詳細はこちら

プロフィール

清水美穂子 ライター・ブレッドジャーナリスト

東京都出身。2001年より総合情報サイトAll Aboutでパンのガイドを務め、執筆活動を開始。伝統文化、職人仕事に興味がある。著書に『月の本棚』(書肆梓)、『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)、『日々のパン手帖パンを愉しむsomething good』(メディアファクトリー)ほか。

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写真:豊嶋希沙

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