日本現代美術商協会が「CADAN: Online Support」を開始

テキスト:
Sato Ryuichiro
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一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)が、CaM by Muuseoと協力して『CADAN:Online Support』を企画した。新型コロナウイルス感染症によって、ギャラリーの休廊が相次ぐ中、作品のオンラインビューイングと同時に購入やコミュニケーションを通して、ギャラリーやアーティストの活動をサポートするのが狙い。

CADANメンバーの各ギャラリーが、「いまあなたに見せたい渾身の作品」3点を紹介しており、作品を選んだ理由などを読みながら作品を観ることができる。参加は以下の34のギャラリーで、期間は5月22日(金)まで。

ANOMALY、青山|目黒、MEM、HAGIWARA PROJECTS、imura art gallery、Yoshiaki Inoue Gallery、Taka Ishii Gallery タカ・イシイギャラリー、Yutaka Kikutake Gallery、ギャラリー小柳、小山登美夫ギャラリー、MORI YU GALLERY、無人島プロダクション、NANZUKA、nap gallery、TARO NASU、nca|nichido contemporary art、KOTARO NUKAGA、Satoko Oe Contemporary、Gallery Out of Place、MISAKO & ROSEN、SCAI THE BATHHOUSE、シュウゴアーツ、Takuro Someya Contemporary Art、スプラウト・キュレーション、STANDING PINE、タグチファインアート、Take Ninagawa、TALION GALLERY、東京画廊+BTAP、YUKA TSURUNO Gallery、WAITINGROOM、XYZ collective、ギャラリーヤマキファインアート、KAYOKOYUKI

サイトの閲覧にはメンバー登録が必要。アートコレクターとギャラリー双方のために構築されたオンラインプラットフォームで、招待制の非公開サイトであるCaM by Muuseoの特性を生かして、コレクターは自分のコレクションをほかのメンバーとシェアしたり、ギャラリーはコレクターのコレクションが分析したりできる。サイト内でもっと知りたい作品があれば、直接ギャラリーに連絡を取ることも可能だ。

また、『The CADAN TIMES』も掲載される予定で、2020年2月のトークイベント「コレクションと思考」で実施されたリサーチをもとに、企業や個人のコレクションの背景にある考え方を記事にしている。

コロナ禍でアート関連の経済活動が停滞にある現在、このような業界内部からの活動は重要だ。クラウドファンディング以上に、こうした組織的な支援がますます必要となることだろう。

登録には参加ギャラリーかCADAN事務局へメールで問い合わせてURLとQRコードを取得する必要がある。詳細は公式サイトを参照してほしい。

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