文化芸術が議論される政治の場を ARTLOGUEが支援の呼びかけ

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Time Out Tokyo Editors
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テキスト:高木望

アートにまつわるさまざまな情報を発信するウェブメディアARTLOGUEが、「文化芸術マニフェスト」を約束するための新プロジェクト「ManiA」を発表。クラウドファンディングフォーム「MOTION GALLERY」にてプロジェクト支援の呼びかけを開始した。

目指すは「政治の場で文化芸術を問う環境」

ARTLOGUEは「 いつでもどこでも誰もがアートを楽しめる社会」をコンセプトに、ウェブメディアの運営をはじめ、さまざまなジャンルの企業、団体と芸術にまつわるコラボレーション企画を手がけてきた団体だ。

日本の文化芸術をより持続可能な状態で発展させるために、政治の場でアートが重要課題として取り扱われること、文化芸術の保護、振興について政策を議論することが重要だと捉え、プロジェクト「ManiA(マニア・Manifest for Arts)」をスタートした。

参議院候補者に問いかけ 

「ManiA」では、今年の夏に行われる第25回参議院議員通常選挙に向け、全国の各候補者に文化芸術に対するビジョン「文化芸術マニフェスト」を問いかける。回答はウェブサイトに集約、公開していく予定。さらに、各候補者の文化芸術に対するこれまでの活動、これからのビジョンを可視化させる仕組みとして、各候補者の同マニフェストのアーカイブ化や、選挙後の実施状況の報告、さらには文化芸術に関する問題意識や課題を共有しディスカッションできる場を創出するなど、選挙から当選後の政治活動が可視化されるような取り組みを進めていく。

なお、今回のプロジェクトはすでに多くの知識人たちの共感を集めており、青柳正規(前文化庁長官、東京大学名誉教授)や、淺木正勝(全国美術商連合会会長、東京美術倶楽部代表取締役会長)、南條史生(森美術館 館長)、三潴末雄(ミヅマアートギャラリー エグゼクティブディレクター)などがプロジェクト賛同者として名を連ねる。

ARTLOGUE代表の鈴木大輔は、今回のプロジェクト始動に当たり「文化芸術に携わるさまざまな人が疲へいすることなく、活動を続けられる環境づくりをどうしたら実現できるのだろうか。(中略)多くの方に関心を持っていただくことで、政治の場で文化芸術がもっと重きを置かれるようムーブメントを起こしたい」とコメントを寄せる。

リターンは特製グッズや全国展覧会チケットの贈呈など

出資者へのリターンは出資額(500~50万円)に応じ、内容は、「ManiA」レポート書籍の贈呈や特製グッズ、全国年内会期の展覧会チケット、「ManiA」オフィシャルイベントへの招待など。出資プランは11種類の中から選択できる。なお、応援資金は「ManiA」の運営やプロモーション、書籍やグッズの制作費、関連イベントの実施資金に活用される予定だ。応募期間は2019年8月30日23時59分まで。

クラウドファンディング『文化芸術を政治の場でイシューに!参院選、全ての候補者に「文化芸術マニフェスト」を問う!!』の詳しい情報はこちら

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