成田空港の手荷物引き渡し場が「段ボールホテル」に……?

Emma Steen
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新型コロナウイルスの発症が拡大して以来、各国で引き続き厳しい入国制限や検疫強化が行われている。日本でも感染を防ぐ水際対策として、日本人を含む73カ国からの帰国者や旅行者全員が空港でのPCR検査を受けるのが義務だ。そのため飛行機から降りてもコロナウイルスの検査結果を受け取るまで空港から出ることができない。

通常は数時間で検査結果を受け取ることができるが、検疫所がパンク状態になった場合、検査結果の受け取りに2日かかる場合も。また、帰国した後も2週間の間は公共の交通機関の使用ができないため、友人や家族などの迎えを長時間待たなければならないケースが多発している。

このような状況から成田国際空港では、国が指定されたホテルがいっぱいで待機ができなかった人に、待機用の段ボール製ベッドを用意した。このベッドは元々災害用として使われているもの。ベッドにはマットレスと掛け布団が付いている。

簡易ベッドが並んだ空港内の様子はまるで 「ダンボールホテル」 だ。手荷物受取所付近に設置された待機エリアは男女別になっているが、「ベッドが近過ぎて感染の恐れがある」 との声も上がっている。


帰国者は空港のレストランにもアクセスできないため、非常食も用意されているという。検疫によると、「空港指定のホテルの空き状況により、一部段ボール製のベッドを利用いただくことになることもある」と話した(2020年4月16日付け)。

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