和太鼓エンタメ集団Drum TaoがteamLabとコラボ 10月まで各地で公演

テキスト:
Kirsty Bouwers
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世界の檜舞台に登場して以来、和太鼓エンターテインメント集団Drum Tao(ドラム タオ)は喝采を浴び続けている。2004年のエジンバラ『フェスティバル フリンジ(Fringe Fesival)』で観客を瞠目(どうもく)させ、ヨーロッパで注目されるようになったこのグループは、その後、世界で最もエネルギッシュで没入感をそそるパフォーマンス集団の1つという名声をほしいままにしてきた。1993年に愛知県で旗上げし、数年後に阿蘇山近辺に自らのクリエーター向けビレッジを作り上げたこの一座にとって、これは大きな成果だ。

昨年、ドラム タオは品川のClub eXで新作『万華鏡 - Mangekyo – Revolutionary New Drumming Entertainment in Tokyo』を演じた。ショーは好評を博し、今年再び開催されることになった。有楽町のオルタナティブ・シアターで620日まで行われ、その後10月まで様々な会場で計241公演ものショーが予定されている。彼ら和太鼓パフォーマーのスタミナには恐れ入る。

しかし、今年の公演は太鼓だけではない。「ウルトラテクノロジスト集団」teamLab(チームラボ)がプロデュースするデジタル特殊効果、つまりプロジェクションマッピングとビジュアルが融合されるのだ。散る花や優雅に風に舞う葉など自然のイメージを中心に、それが舞台全体を飲み込むような巨大な波に散りばめられている。視覚的にもこれは驚くべきものになるはずだ。

衣装は、これまでも複数の公演でDrum Taoと協力してきたコシノジュンコがデザインした。男性はサムライにインスパイアされた近未来的な衣装を、女性(そう、ほとんどの太鼓グループと違って、Drum Taoのリーダーは女性なのだ)は、彼女らの力強い肉体を覆い隠す妖精のような衣装を想像しよう。

ショー全体が痛快なアクションの連続だが、これはパワフルな太鼓と、没入型のプロジェクションマッピング、キラキラした衣装によるものだけではない。太鼓のビートを1つも間違えることなく、冗談を言いながら舞台を歩き回るなど、演奏者自身もショーを通して個性を発揮できているのだ。

『万華鏡 - Mangekyo – Revolutionary New Drumming Entertainment in Tokyo』の詳細はこちら

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