ニューヨークでもプラスチック製ストローが使用禁止に?

テキスト:
Clayton Guse
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ニューヨーク市議会で大きな反論がなければ、ニューヨークのドリンク用ストローが、近いうちに紙製に変わる。市議のラファエル・エスピナルが5月23日、市内の全飲食施設に対してプラスチック製または非生物分解性の原料を使ったストローとマドラーの提供禁止を求める法案を議会に提出する、と発表した。

市議のヘレン・ローゼンタールとマックス・グローデンチックも法案を支持しており、既にプラスチック製ストローの使用が禁止となっているマイアミビーチやシアトルなどに追随することを目指している。野生生物保護協会(WCS)も法案の支持を表明し、「Give A Sip」キャンペーンで理解拡大を目指す。

今回の法案が修正なしで可決されると、2年後にプラスチック製ストロー禁止令が施行される。施行されれば、プラスチック製ストローまたはマドラーを提供する施設は、市から100ドルの罰金が課せられる。ただし障害や病気を理由にストローを使用する人がいる場合は例外となる。

「毎日、何百万本ものプラスチック製ストローが使用され、廃棄されています」と、エスピナルは会見で述べた。「ストローには紙製や金属製、そのほか数多くの選択肢があるので、プラスチック製を過去のものにすることは可能です」。

紙製ストローへの切り替えは、慣れるまで多少時間がかかることは間違いない。しかし彼は、企業も賛同してくれると確信している。エスピナル事務所の広報担当によると、この件に関して市ホスピタリティ協会が調査を行った結果、紙製ストローへの移行で、飲食施設に法外なコストがかかるわけではことが明らかになった。法案の目標の一つは、企業への働きかけによって、客に必要な時のみストローをリクエストさせるように仕向けることだ。そうすれば「ブルックリンでは1店舗につき、ストロー使用量を75パーセント減らせる」(広報担当)という。

法案は、市消費者問題・事業ライセンス委員会で言及された。エスピナルは世間の注目を浴びる数多くの取り組みを指揮しているが、法案はその中でも最新のものだ。彼は昨年、ナイトライフ局の設置推進を支え、ニューヨークの不可解なキャバレー法を廃止した。3月には、上司が勤務時間終了後に従業員に連絡することを違法とする、新しい法案を市議会に提出した。

このストロー禁止法案が通過すれば、エスピナルが達成してきた一連の法律制定に、新たな成功が加わるだけでなく、ニューヨーク全域の環境保護主義者の勝利にもなる。

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