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「歌舞伎座」では今年、30年ぶりに歌舞伎の三大名作、『仮名手本忠臣蔵』『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』を通し狂言として一挙に上演。3月の『仮名手本忠臣蔵』に続いて9月に上演されるのは『菅原伝授手習鑑』だ。物語の中心人物は、「学問の神様」菅原道真、芝居の中では「菅丞相」。右大臣に取りたてられるが左大臣の藤原時平に陥れられて九州・大宰府に流されてしまう菅丞相とその家族、そして彼らを懸命に守ろうとする人々の人間模様が描かれる。
配役はA、B2プロ。菅丞相には、Aプロでは過去に先代譲りの名演を幾度も見せて定評ある片岡仁左衛門、Bプロでは今回が初役の松本幸四郎。このほか綺羅星の如き俳優たちが競演する。大役である武部源蔵役を、Aプロで幸四郎が演じ、Bプロでは幸四郎の子息で若手の市川染五郎が抜擢されたのも話題だ。「秀山祭」の「秀山」とは名優・初代中村吉右衛門の俳名で、その功績をたたえ、2006年から毎年9月の歌舞伎座で、主に初代吉右衛門が得意とした演目を、二代目吉右衛門(2021年に他界)が中心となって上演してきた。初代の玄姪孫、二代目の姪孫にあたる染五郎の奮闘にも注目したい。
なお、仁左衛門が登場する昼の部のAプロは完売状態だが、前日に売り出す幕見など観る機会はまだある。A・Bプロの日程詳細は公式ウェブサイトで確認できる。
※昼の部は11時から、夜の部は16時30分から/休演日は9、17日/4、5、8、10、11、19日の昼の部は貸切(幕見席は営業)/料金は5,000円から(席によって異なる)
テキスト:高橋彩子
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