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新宿区の静かな住宅街に位置する「SAKANA BOOKS」は、週刊つりニュース社の1階にある、同社が運営する水生生物に特化した書店。開口部は全面ガラス張りで晴天時は日差しが降り注ぎ、まるで透明な海に飛び込むように気分が上がる。
同店は海の生き物との接点を広げたいという思いの下、2022年にオープンした。ビジュアルブックなど目で見て楽しめる本も多く、パネル展示もあり、ふらっと入ってもひとときを過ごせるだろう。「釣り文化資料館」が隣接しており、匠が製作した和ざおや魚籠も見学できる。
むろん、魚好きや水族館好きが足を運ぶ。何気なく会話を交わした客がサンショウウオを専門とする学芸員と判明し、推薦本を尋ねると、出るわ、出るわ……。後日サンショウウオのイベントを開催したところ、ファンが集まり盛況だったという。
刷り部数が少ない希少な自主製作本もある。例えば『ヤドカリのグラビア』は、人気のようでVol.3まで発刊。取材中には、日本で確認されているウミヘビ全72種(刊行時)の全身がカラーイラストで紹介された『日本産ウミヘビ科魚類図譜』が目の前で売れていった。同店に残る、最後の1冊だったものだ。
これまで興味を持ったことがなくても、彼らは実にカラフルで目を引くので、思わず手を伸ばしたくなるだろう。未知の海中生物に目を開かれる「SAKANA BOOKS」。そこは都心に存在する、本でできた「水族館」といえるだろうか。
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