「小樽堺町通り商店街」にある雑貨店。2020年にオープンしたが、建物と屋号は明治に開業した金物店「奥野商店」を受け継いでいる。
堺町が発展したのは、小樽が国際貿易港として開港した明治時代。周囲に多くの銀行が進出し、問屋街が形成された。やがて経済の中心は札幌に移っていき当時の建物がそのまま残されたが、そこに新たな店舗が入り、今では郷愁を誘う商店街として脚光を浴びることになった。
奥野商店もその一つ。「捨てない暮らしの生活道具屋」をコンセプトにした、同商店街を象徴するようなショップだ。旧奥野商店が扱っていた金物、レトロな生活雑貨から小樽や札幌の作家の作品、編みかご、クスっと笑えるグッズまで取り揃えている。
新聞紙やちらしも捨てずに利用して、スタッフがショップ袋を手作りしている。エコな上に一点もののバッグだ。
所狭しと並ぶ商品から、お気に入りの生活雑貨を見つけてみては。それもまた小樽の思い出として印象深い品になるだろう。