同館所蔵品の「文字」に焦点を当てた展覧会。絵画や経典に書かれた文字のほか、陶磁器などの器物や拓本に遺された文字なども紹介される。同館の創設者である、柳宗悦はこのような文字を「工芸的な文字」と呼び、美しさを賞讃した。書聖と崇められた王羲之に代表されるような個人の書とは異なる、自我を超えた美を持った文字ということのようだ。柳はまた、形や線の無駄を省き、単純化し結晶化されたものを「文字の模様化」と呼び、文字が工芸の1分野であったという本来の性質を示した。日常的な暮らしの中に見いだされる「用の美」としての文字を存分に楽しむ展覧会となっている。
文字の美 ー工芸的な文字の世界
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