安藤晶子 個展|庭園

  • アート
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タイムアウトレビュー

コラージュと水彩を中心に独特の作品を織り上げる安藤晶子の展示がリーサヤで開催。自身が描いた作品を切り貼りし、人物や植物を描いてきた安藤は、今回初の試みとして複数の絵を箱の中で組み合わせた箱庭の作品を『光、遊び、自由』というテーマで制作する。

作品の示唆的なタイトル、居心地が良さそうなのに不思議な感覚に陥る色彩の組み合わせ、時折取り入れられるぎこちない書体の文字列などからは、ひっそりと、しかし確かに何らかの物語が起きている気配を感じさせる。

部屋の中で壮大な『非現実の王国で』を紡ぎ続けたヘンリー・ダーガーのような作家が好きだともいう安藤は、公園や庭園で喧噪(けんそう)や多忙から逃れ、考え事からも距離を置いて自身の軌道を修正することもあるという。

そうした制作につきまとう多様な側面を引き受けながら、言葉にできない何かをそのまま表そうと試みる作品群は、見る側にとっても自分の気持ちを投影する鏡ともなってくれるだろう。

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イベントのウェブサイト
leesaya.jp/home/
住所
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