国内外の人々を惹きつけてやまないサムライ。彼らに対する多様なイメージが広がる中、風俗画や古写真、古記録、当時の道具類など約200点の展示を通し、サムライの実像に迫る展覧会が、東京都江戸東京博物館で開催されている。
見どころは、時代劇テレビドラマ「遠山の金さん」として親しまれる遠山景元、「幕末の三舟」の勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟など、現代でも名の知れたサムライたちの所用品と、初公開となる『陣備図』。尾張徳川家の軍団編成を何帖(じょう)もの折本を並べて図示した割絵図は圧巻だ。
サムライが刀剣とともに大事にしていた鉄砲などの武具や、災害時にどのような活躍を見せたのかについて、貴重な資料が一堂に会するまたとない機会。サムライに憧れる訪日外国人にもおすすめだ。
※会期中に一部展示替えあり