オラファー・エリアソン ときに川は橋となる

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  1. オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
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  3. オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
    オラファー・エリアソン《太陽の中心への探査》2017年 Installation view: PKM Gallery, Seoul, 2017 Photo: Jeon Byung Cheol, 2017 Courtesy of the artist and PKM Gallery, Seoul © 2017 Olafur Eliasson
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タイムアウトレビュー

アートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで、国際的に高い評価を得ているアイスランド系デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソンの個展が、東京都現代美術館で当初の会期を変更して開催。植物や木を用いたインスタレーションをはじめ、光と幾何学に対する長年の関心が反映された彫刻、写真のシリーズ、ドローイングと水彩画、公共空間への介入をめぐる作品など、国内初公開となる作品の数々が展示される。

注目は、鑑賞者の目の前に虹を再現する初期の代表作『ビューティー』をはじめとする体験型作品や大規模なインスタレーション。エリアソンが幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を長年にわたり撮り貯めた『溶ける氷河のシリーズ 1999/2019』は、過去20年間の氷河の後退を体感させるものとなっている。地球をも超えて宇宙の脈動が感じられるだろう。

なお、エリアソンは、4月22日のアースデイに合わせてサーペンタインギャラリーの気候変動へ警鐘を鳴らす『Back to Earth』プロジェクトの一環として『Earth Perspective』を公開した。

9つのパターンの動画が用意され、それぞれオレンジとピンクの配色の地球上のある場所にドットが打たれている。地球の像を10秒間凝視し続け、地球が消えるとともに目を別の場所へ移すと補色効果で地球の残像が生じる。

この作品の意図は、多様な世界観の共存について考えさせることにあり、その意味で鑑賞者が残像を通して別の世界の眺めを自身で画面に投影するという仕組みなのだ。このドットは、危機に瀕しているグレートバリアリーフや世界で初めて『自然の権利』を認めたエクアドルなどに置かれている。

イメージや動画を無料でダウンロードすることも可能。詳細は、サーペンタインギャラリーの公式サイトやエリアソンの公式サイトから視聴できる。

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