エスパス ルイ・ヴィトン東京、第5回となるエキシビションは、ブラジル人アーティスト エルネスト・ネトを迎える。ネトは、1980年代後半より作品の発表を始め、伸縮性のある薄い布地や香辛料など、自然の素材を用いた有機的な立体作品やインスタレーションで知られている。
本展では、ネト自身のキュレーションを通じて、高い天井とガラス張りの壁面を持つエスパス ルイ・ヴィトン東京の空間を再構成・再解釈。中心となる作品『A vida e um corpo do qual fazemos parte(われわれは生という体の一部)』は、精子を表す通路部分と卵子を表す居住空間という2つの要素で構成された巨大なインスタレーション作品で、来場者は、宙吊りになった通路の上を歩いたり、座ったり、寝転んだりすることで、ガラスに囲まれた空間から周囲の景観を再発見すると同時に、浮遊しているような感覚や眩暈を感じることができる。