新型コロナウイルスの感染拡大による不安や混沌（こんとん）のなか、自分たちが所属する場所において、あらゆる問題が浮き彫りになった。『居場所はどこにある?』展では、さまざまなバックグラウンドを持つアーティストの作品を通じて、人々の「居場所」について考察する。
母国を離れて暮らす友人たちを追ったリー・ムユン、固定観念を問い直すインスタレーションを制作する小林勇輝など、10組の作家が参加。「機会の不平等を生む貧困と格差」「独居老人への対応に苦慮する行政」などのテーマをもとに、安全な居場所とは何かを問い、現状とその未来を探る。
作品を通じて、自分がこれまで見えていなかった社会問題を、じっくりと考えるきっかけになりそうだ。