日本を代表する美術工芸品として主に明治期に製作された刺しゅう絵画の展示が、「日本橋髙島屋S.C.」本館8階ホールで開催。刺しゅう絵画は、近代化途上にあった日本が文化国家であることをアピールしようと海外の万国博覧会に出品され、室内装飾品として多くが海外に渡った。
本展ではこうした刺しゅう絵画のうち、100年を超えて日本へ里帰りした「獅子図」をはじめ、「髙島屋史料館」「清水三年坂美術館」「千總」「青木刺繍」などが所蔵するきらびやかで優美な作例が一堂に集結。髙島屋が1900年の「パリ万博」に出品した染織の下絵などの資料も集まり、製作の背景も含めて紹介してくれる。
明治から大正という時代を彩った、日本美術のもう一つの側面を再発見してみては。