

ケニー・シャーフ ShimiShimiKao!
「NANZUKA UNDERGROUND」で、アメリカ人アーティスト、ケニー・シャーフ(Kenny Scharf)の新作個展「ShimiShimiKao!」を開催する。独自のキャラクターを駆使したアート作品という21世紀型ポップアートのトレンドにつながる文脈を切り開いたシャーフの、新作ペインティング21点を紹介する。
ロサンゼルス生まれのシャーフは、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)に触発されニューヨークへ移住。1980年代の「イースト・ヴィレッジ・アート・ムーヴメント」を代表するアーティストの一人として、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)やキース・ヘリング(Keith Haring)らとともに注目を集めた。
会場では、「シミが顔のように見える」という現象から着想を得た新シリーズ「ShimiShimiKao」を中心に展開。感情豊かな円形の顔で構成される「MOODZ」シリーズや、新聞の切り抜きを用いた「ダイアー・ヘッドライン(悲劇的な見出し)」シリーズなど、約50年にわたるキャリアの中で培われてきた多様な作品群が並ぶ。
冷戦下の1980年代、ニューヨークで青春時代を過ごしたシャーフは、核の脅威や環境破壊への危機感を一貫して作品に投影してきた。「ShimiShimiKao」シリーズでは、さまざまな顔が細胞分裂のように増殖していくダイナミックなイメージが展開される一方、「シミ」だけで構成された作品も含まれている。その表現には、享楽的なポップイメージの背後で、想像力によって悲惨な現実を乗り越えようとする、シャーフの誠実なまなざしがうかがえる。
※11〜19時/休館日は日・月曜/入場は無料





オルタナティブな視点でまだ日本では無名のアーティストや次代を担うアーティストなどを積極的に招聘(しょうへい)し、アートシーンに一石を投じ続けてきたコンテンポラリーアートギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND(ナンヅカ アンダーグラウンド)」。これだけ尖った作品たちを入場無料で鑑賞できる機会はなかなかないだろう。
気軽に足を運び、時代の最先端を目撃しよう。