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タイムアウトレビュー

大阪を拠点に活動をしていた現代美術ギャラリーが、2010年に恵比寿にある「ナディッフ アパート(NADiff A/P/A/R/T)」の3階に移転した。

1980年代の関西の作家紹介から出発し、新しい世代から中堅、ベテランまで重要な「表現」を、年間7、8回の展覧会と国内外のアートフェアで紹介。写真から、絵画、彫刻、ビデオまで幅広い作品を展示する。

詳細

住所
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3階
Tokyo
アクセス
JR山手線『恵比寿』駅(東口)徒歩6分
営業時間
展示により営業時間が異なる

開催中

「ヒロシマ・広島・hírou-ʃímə」 全日本学生写真連盟の写真表現と運動

恵比寿の「MEM」で、1968年から1971年にかけて全日本学生写真連盟(以降、全日)のメンバーによって広島で展開された集団的な撮影行動「8・6広島デー」を紹介する展示が開催される。 全国の高校、大学の写真部を中心に組織された全日。1960年代半ばに写真評論家の福島辰夫を指導者に迎え、学生運動や公害などの社会問題をテーマに据えた活動を展開し、展示と出版活動を行った。 「8・6広島デー」とは、原爆が投下されてから20年余り経過し、急激な復興が進む広島の街とそこに生きる人々の生活にカメラを向け、改めて広島とは何かを問う行為を当時の参加者たちが呼称したもの。復興した都市「広島」でもなく、被爆して記号になった「ヒロシマ」でもなく、自身が学び行動し認識するものとして発音記号で表したのが第3の広島、つまり「hírou-ʃímə」だ。 1972年には写真集『ヒロシマ・広島・hírou-ʃímə』を出版。戦後復興の名の下に変貌していく街や生活、8月6日の祈念式典、灯籠流し、整理されゆく原爆スラム、原爆投下当時の写真、遺品、広島大学の闘争などの写真が収録された。 会場では、当時のプリントとともに関連する記録資料なども展示する。終戦80年の節目に開催される本展が、全日の「8・6広島デー」とは何であったかを考察するとともに、現代にとって「hírou-ʃímə」とは何かを問う。 ※12〜18時(8月3日は12〜14時、18〜20時)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/入場は無料
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