幕末から明治期にかけて活躍し、現在も国内外で高い人気を誇る絵師・河鍋暁斎(1831~1889)。神仏画・戯画・動物画・妖怪画、さらには世相を映した風俗画まで、その画題は多岐にわたり、いずれにも卓越した画技と機知に富んだ発想が発揮されている。
即興で絵を描く席画を得意とし、書画会でもその場で揮毫(きごう)するなど人気を博したが、1870年、酔って描いた絵が問題視され逮捕・投獄される。翌年の放免後はさらに制作に励み、画業は全盛期を迎えた。
開国後は欧米でも注目を集め、フランスの美術品コレクター、エミール・ギメ(Émile Guimet)が著書で紹介したことで、その名は海外にも広まった。さらに、建築家のジョサイア・コンドル(Josiah Conder)らが弟子入りするなど、国際的な交流も生まれている。
「サントリー美術館」で開催される本展「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」では、代表作を含む約110点を展示。日本初公開となる肉筆画や、保存状態に優れた版画など、半数以上が初出品となる作品群を通して、暁斎の多彩な創作世界を紹介する。
※10~18時(金曜、5月2~5日、6月20日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は火曜/料金は前売り1,600円、学生1,000円、高校生800円/当日1,800円、学生1,200円、高校生1,000円、中学生以下無料




