

奈良美智キュレーション展「地層の胎動」
「KOSAKU KANECHIKA 天王洲」で、セラミック表現の可能性を提示する試みとして、奈良美智によるキュレーション展「地層の胎動」が開催。植松永次、桑田卓郎、坂本紬野子、安永正臣の4人による作品約30点で構成される。
陶芸を自身の表現領域としても探求する奈良。彼は「一つの作品が置かれるだけで、その周囲の空気までも立ち上がるような作家」として4人を選出した。本展に寄せて、次のように述べている。
「彼らの作品は、完璧なフォルムや美しい釉調(ゆうちょう)を目指すのではなく、『未完であること』『制御しきれないこと』『壊れうること』を内包しながら、それでもなおここに在る、という強度を持っている。陶という素材が持つ原始的な重さと、作家の個人的な記憶や身体性が、表層を突き破って立ち現れる瞬間を、私はこの展覧会で彼らと共有したかったのだ」
陶芸の根源的な要素を内包しつつ、工芸と現代美術の枠組みを横断する作品群は、複層的な鑑賞体験をもたらすだろう。完成された様式や技巧に捉われない奈良の視点は、本展に参加する作家たちの造形と深く呼応している。
※11〜18時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料