

平松典己 「汗と涙」
「KOSAKU KANECHIKA」の天王洲および京橋の2会場で、平松典己による個展が開催される。作家の現在進行形の試みを紹介する本展では、天王洲ではドローイング約10点、京橋では絵画を中心に約10点を展示する。
平松は、あらかじめ特定のモチーフを定めることなく制作を開始し、抽象的な背景や即興的な筆致、重なり合う色彩によって生まれる混沌(こんとん)の中から、偶然と必然が交差する瞬間を探る。個人的な記憶や体験、想像、さらには美術史的な引用を横断しながら、人物などの具体的なイメージを事後的に立ち上げていくプロセスが特徴だ。
本展では、その表現を多角的に読み解く。タイトルの「汗と涙」は、これまで以上に身体的な実感を伴う制作の熱量を示すもの。静かに積み重ねられた判断とその痕跡が、試行錯誤の対話の果てにどのような像として結実するのかが問われる。
※11〜19時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料