「スカイ ザ バスハウス」で、名和晃平の個展「Sentient」が開催。テクノロジーと生態の変化が加速する現代を背景に、ミクストメディアの実践を通じて、知覚と情報を相互にもたらすオブジェの作用を探求してきた名和が、オブジェの存在論に新たな問いを投じる。
展示空間には、ブラウン管テレビ、節句を祝う飾り馬、ギリシャ彫刻の石こう像といった静物から、燃焼し続けるロウソクや展示中に週替わりで替える生け花まで、複層的な対話を織り成す約20点の彫刻作品が、それぞれ台座に置かれている。
作品の表面には、コケや菌糸のような絨毛(じゅうもう)を付着させた「Velvet」や、3Dスキャンなどで得たデジタルデータを元に彫刻化する「Trans」など、名和のこれまでの彫刻シリーズを特徴づける技法が用いられている。
彫刻の概念を拡張し続ける名和の作品世界へ、足を踏み入れてほしい。
※12~18時/休館日は日・月曜・祝日/入場は無料