1. 舟越桂 彫刻とドローイング
    言葉をつかむ手 Catching Words with Hands 2004 楠に彩色、大理石 98 x 62 x 42cm Photo: 今井智己
  2. 舟越桂 彫刻とドローイング
    手のある裸婦 Nude with Hand 2004 紙に鉛筆 94 x 91 cm
  3. 舟越桂 彫刻とドローイング
    無題 Untitled 2008 紙に鉛筆、色鉛筆、水彩 31 x 22 cm

舟越桂 彫刻とドローイング

  • アート
  • 西村画廊, 日本橋
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タイムアウトレビュー

「西村画廊」で、舟越桂(19512024年)の展覧会が開催。会場では、舟越が晩年まで手元に置いていた『言葉をつかむ手』(2004年)と、人間の英知を象徴する「本」に見立てた青いガラス板を額に掲げる『青の書』(2017年)の2体の像に加えて、ほとんどが初公開となるドローイング20点も紹介する。

人間という存在を多様にかたどった彫像の数々によって、彫刻史に消えがたい足跡を残した舟越。木彫彩色の半身像に大理石の目をはめ込む古典的な技法で生み出された作品は、時代の精神を宿した、既視感のない表現として国内外で高く評価された。さっそうとしながら孤愁を秘めたたたずまい、凛(りん)とした静けさ、繊細な知性をにじませる遠いまなざし――その叙情的で中性的な人物像は、彫刻表現の新たな地平を軽やかに切り開いた。

生涯にわたり、舟越は半身像と全身像を155点制作。初期の着衣像から、後年に「心象人物」と呼んだ、人体の形を超えて人間存在を豊かに表した作品、さらには人間世界を静かに見つめる半人半獣・両性具有のスフィンクスまで、その造形は絶えず展開を続けた。そこには、人間に対する思考やイメージの深まりが一貫して反映されている。

本展のドローイングは、木炭だけで勢いよく描かれた作品から、色鉛筆や水彩で細密に描き込まれたもの、代表作まで多彩に展示。一部には今回展示される2体の彫刻のためのドローイングも含まれ、彫刻との視覚的なつながりの中で、その魅力は一層際立つ。尽きない深みで観る者を魅了する舟越の世界を堪能してほしい。

※10〜18時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料

詳細

住所
西村画廊
東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル 9階
Tokyo
アクセス
東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線『日本橋』駅 徒歩3分

イベント詳細

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