神楽坂のアートギャラリー「エイトエイコ(eitoeiko)」で、幼少時に日本から米国に移住し、現在までロサンゼルスで制作する入江一郎の個展「ナポリタン・コレクション」が開催される。
日本で親しまれているナポリタンスパゲティは、太平洋戦争終戦後、横浜の「ホテルニューグランド」の総料理長・入江茂忠によって考案された。一方で、ナポリタンといえば、米国ではパスタではなく、アイスクリームの代名詞だ。
本展では、入江が言葉遊びを調味料に、さまざまな名画と映画俳優、ミュージシャン、漫画のキャラクターなどの雑多なモチーフをマッシュアップしている。名画に見られる芸術の普遍性の中にも、時代によって多様に捉え方が変化していく流動性が潜んでいることを示す。
気軽に足を運んでほしい。
※12〜19時/休館日は日・月曜・祝日/入場は無料