真に色彩豊かなジュエリーの傑作を創出したことによって、色彩を独自の芸術形式へと変容させた唯一のハイジュエラーといえる「ブルガリ」。その色彩を操る唯一無二の手腕に光を当てる展覧会が「国立新美術館」で開催される。
「ブルガリ・ヘリテージ・コレクション」と個人コレクションから選び抜かれた色彩のマスターピースというべき約350点のジュエリーは、メゾンの始まりから現在までを跡付けつつ、イタリアと日本の深いつながりを浮き彫りにする。宝石と貴金属を自在に操るメゾンの卓越した技量も堪能できる。
また、現代の3人の女性アーティスト、ララ・ファヴァレット(Lara Favaretto)、森万里子、中山晃子が、それぞれ色彩についての考察に基づく作品を展示する。
会場デザインは、ブルガリと、妹島和世と西沢立衛の建築家ユニット「SANAA」、イタリアのデザインユニット「フォルマファンタズマ」が協働して手がける。古代ローマの浴場のモザイクのパターンに着想を得たデザインコンセプトは、曲線的なフォルム、洗練された半透明の素材、色彩の効果を通して、鑑賞者を色彩の世界を巡る感覚の旅へと導くだろう。
ハイジュエリー、コレクションのクリエーション、現代アート、アーカイブからの資料、そして没入型のインスタレーションが取り混ぜられた本展は、さまざまな創造性と心を揺さぶる体験が次々と現れる万華鏡のような展覧会だ。国内におけるブルガリの展覧会としては10年ぶり、過去最大のスケールとなるので見逃さないでほしい。
※10~18時(金・土曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は火曜(祝日の場合は翌日)/料金は2,300円、学生1,000円、高校生500円、中学生以下無料