世界目線で考える。〜文化は混ざることで生まれる。観光案内所とアートセンター編〜

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世界目線2019
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タイムアウトレビュー

タイムアウト東京が主催するトークイベント『世界目線で考える。』。今回はサブタイトルに「文化は混ざることで生まれる。観光案内所とアートセンター編」と冠し、201912月、渋谷の新たなランドマークとして開業予定の観光案内所に関わるキーパーソンらが、案内所が担える新たな役割について語る。

スマートフォンが普及し、ネットから自分で旅程を組むのも容易になった現代、伝統的な観光案内所の役割は失われつつある。しかし、観光案内所はそのほとんどが駅前の好立地に位置している上に、世界中から多様な人たちが訪れる貴重な場所だ。少し目線を変えてみれば、その新たな役割を発見し、訪れる価値のあるユニークな場所になりえるのではないか。そんな仮説を元に、この新しい観光案内所のプロジェクトは始まった。

前回のトークイベントでは新たな取り組みとして、同観光案内所にアートセンター機能を設けることがアナウンスされたが、2回目となる今回は、プロジェクトの全貌がさらに詳しく紹介される予定だ。

第1部の『混ぜる観光案内所とは何か』では、観光案内所のデザインを担当する建築家の青木淳と施設のネーミングやコンセプトワークも担うコピーライターの高木基、東急不動産で本施設を担当する若津宇宙、総合プロデュースを担当するタイムアウト東京代表の伏谷博之が登壇。このプロジェクトでどのようなことが検討されたかや、今後の展望が語られる。

第2部の『東京圏の小さなアート拠点の現在』では、北千住BUoY芸術監督の岸本佳子、台東区にあるアーティスト・イン・レジデンス、オールモストパーフェクト(Almost Perfect)のルイス・メンドと岡田有加、横浜のアートスペース 『The CAVE』運営メンバーのひとりである劇作家・石神夏希、観光案内所のアートセンター部門を担当する森隆一郎が登壇。東京のアートセンターやアーティスト・イン・レジデンス、オルタナティブスペースなどのアートの活動拠点の今について、それぞれの活動や世界の状況などに触れながら紹介していく。

観光案内所は、アートを通じて「混ざる」文化交流の拠点となれるのか。ぜひ、イベントに参加して一緒に考えてほしい。

登壇者プロフィール

青木淳
建築家。1956年横浜市生まれ。東京大学工学部建築学修士修了。磯崎新アトリエ勤務を経て、1991年に独立、青木淳建築計画事務所を設立。代表作に、『馬見原橋』(くまもと景観賞)、『S』(吉岡賞)、『潟博物館』(日本建築学会賞作品賞)、『ルイ・ヴィトン表参道』(BCS賞)、『青森県立美術館』『大宮前体育館』『三次市民ホールきりり』など。公共建築、商業建築から個人住宅まで、広範な建築ジャンルでの設計のほか、美術家としてのインスタレーションなど、ジャンルをまたいでの活動を行っている。2005年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。


高木基 
コピーライター。東京コピーライターズクラブ会員。最近の仕事に、東京都交通局の整備工場を写した写真集『MAINTENANCE』、東京都交通局の駅をモティーフにしたチョコレート『Toei Détail』、観光庁『ランナーズインフォメーション研究所』、平凡社『くらしのこよみ』、スカパー!『東京アーカイブス4K』、日本救急医学会『救急VOICE LETTER』など。


若津宇宙 
京都府生まれ。2008年東急不動産株式会社に入社。これまで、東急プラザ表参道原宿、東急プラザ銀座など主に都心商業施設の新規開発プロジェクトを手がける。現在は都市事業本部商業施設開発部とイノベーション推進グループを兼務し、今年12月に開業する渋谷フクラス・東急プラザ渋谷の開発や次世代商業構想プロジェクトを担当する。

Almost Perfect 
スペイン出身のイラストレーター/アートディレクター ルイス メンドと、サステナブルファッションブランドINHEELS元代表・ディレクターのマルティンメンド(岡田)有加の夫妻が2018年10月、台東区蔵前エリアにある築100年の元精米店をリノベーションして開始したクリエーティブレジデンス兼ギャラリー。世界中から来たアーティスト、イラストレーター、デザイナー、起業家、作家、音楽家などが滞在・制作・発表を行う。

岸本佳子
北千住BUoY代表/芸術監督。米国コロンビア大学芸術大学院修了。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。2009年より多言語劇団「空 (utsubo)」主宰。2014年2月『林さん』作・演出にて芸創connect vol.7最優秀賞受賞。翻訳に、ネイチャー・シアター・オブ・オクラホマ『ライフ・アンド・タイムズ - エピソード1』(静岡SPAC主催)ほか多数。これまでに、東京大学、専修大学ほか兼任講師。

石神夏希
劇作家。1999年よりペピン結構設計を中心に活動。近年は横浜を拠点に国内各地や海外に滞在し、都市やコミュニティーを素材にサイトスペシフィックな演劇やアートプロジェクトを手がける。『Sensuous City [官能都市]』(HOME'S総研)など調査研究、NPO法人「場所と物語」理事長、遊休不動産を活用したクリエーティブ拠点「The CAVE」の立ち上げなど都市に関するさまざまなプロジェクトに携わる。

森隆一郎
芸術・文化事業の企画・制作・広報などが専門。アートやカルチャーで社会をクリエイティブにする「渚と」主宰/東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科特任助教/さいたま市文化芸術都市創造審議会副会長(公財)東京シティ・バレエ団理事・アドバイザー全銀座会G2020アドバイザー文化の朝活 東京アーツのれん会主宰ほか。前・アーツカウンシル東京PRディレクター。


伏谷博之
ORIGINAL Inc. 代表取締役 タイムアウト東京代表。島根県生まれ。関西外国語大学卒。大学在学中にタワーレコード株式会社に入社し、2005年に代表取締役社長に就任。 同年ナップスタージャパン株式会社を設立し、代表取締役を兼務。タワーレコード最高顧問を経て、2007年 ORIGINAL Inc.を設立し、代表取締役に就任。2009年にタイムアウト東京を開設し、代表に就任。観光庁、農水省、東京都などの専門委員を務める。

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イベントのウェブサイト
peatix.com/event/1310214/view
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