2023年3月27日(月 )、日本経済新聞社が発行する「 Nikkei Asia 」とタイムアウト東京がコラボレーションした「 UNLOCK THE REAL JAPAN 」の第7号がリリースされた。
UNLOCK THE REAL JAPANは、アジアで活躍するビジネスリーダーに向け、日本の旬なテーマと人にフォーカスした情報を発信するメディアだ。Nikkei Asiaに同封されるほか、国内のラグジュアリーホテルや在日大使館でも配布が予定されている。
第7号は「主要7カ国首脳会議(G7サミット)」と「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」という、今後日本で 開催される2つの一大イベントに着目した。前半は、2023年5月に広島で開催されるG7サミットに焦点を当て、グローバルな課題解決へのヒントや日本での具体的な取り組みを紹介。後半は、大阪・関西万博 に向けて、日本や他国(オランダ、スイス、韓国)におけるパビリオンの詳細などに迫った。
Photo: Unlock the Real Japan
G7サミットの特集では、広島県知事の湯﨑英彦に独占インタビューを実施。世界の首脳陣を広島の地に迎えるに当たり、何を備え、参加者たちにどのような印象を残そうとしているのか。広島開催の意義や重要性のほか、広島県独自のカーボンニュートラルやDX推進に関する取り組みについて聞いた。
Photo: Unlock the Real Japan
広島で教育活動を行っている「Peace Culture Village(PCV)」の山口晴希には、広島のつらい過去から何を学び、どのように後世に伝えていくべきかについて尋ねた。
エネルギージャーナリストの北村和也は、エネルギーコストの高騰や地政学的な不安定さといった逆風の中で、日本はどのように脱炭素化を進めているのか、鳥取県、秋田県、長野県の取り組みを例に出して紹介。伊勢志摩で、ウツボを利用して食習慣の変革に挑むプロジェクトを手がけている漁師の石川隆将は、私たちの食習慣の変化が海洋の持続可能性にどう影響しているのかを語ってくれた。
Photo: Unlock the Real Japan
さいたま市教育委員会長である細田眞由美へ のインタビューでは、 ITの専門家であり教育インフラのエキスパートである株式会社内田洋行と共同で展開している「さいたま市スマートスクールプロジェクト」を説明。さいたま市の学校で、いかにデジタル教育が推進されているか知ることができる。
このほか、日本防災プラットフォーム代表理事の西口尚宏は、災害への備えを社会全体で行うことの重要性を説き、日本の自然災害への取り組みが世界の参考になると述べた。
さらに、 G7サミットに関連して開かれる関係閣僚会合の開催地である、全国14の観光地を 7ページにわたって紹介。 日本全国の知られざる魅力が詰まっている。
Photo: Unlock the Real Japan
第2の特集は大阪・関西万博 。日本、オランダ、スイス、韓国のパビリオンについて取り上げている。このほか、会場の中心に位置する8つのパビリオンで、日本がどんな展示を行うのかもレポート。先取りでチェックしてみては。
今号のライティングと編集は、タイムアウト東京編集部および、運営会社であるORIGINAL Inc.のエディトリアルディレクターであり、スロージャーナリズム誌「 Delayed Gratification 」のエディターも務めるマーカス・ウェブが担当した。冊子と同内容を掲載した ウェブサイト も公開されている。G7サミットに関して、 さまざまな目線でひもといた良質な記事の数々から、豊かな知見を得てほしい。