パブリックキャット 第39回

新宿二丁目のカフェ・ラバンデリアで働く、4匹の看板猫

作成者: Shiori Kotaki |
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テキスト:Shiori Kotaki、写真:Kisa Toyoshima

新宿二丁目にある、カフェ・ラバンデリア。元々クリーニング屋であったことから「ラバンデリア(スペイン語で洗濯屋を意味する)」と名付けられた同店は、17人のメンバーで運営する一風変わったカフェだ。イベントなども定期的に開催しており、ヴェニュー自体がもう十分に面白いのだが、ここには、わざわざ足を運びたくなる理由がもう1つある。それは、可愛らしい4匹の兄弟猫(8歳)だ。

名前:ミシファス(赤い首輪)
性格:少し神経質。用を足した後は、これでもかというくらい砂で埋めているそう

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名前:キロバティオ(青い首輪)
性格:天真爛漫(てんしんらんまん)で甘えん坊。兄弟の中で、唯一のオス

名前:サビラ(緑の首輪)
性格:ミシファスとは正反対な能天気な性格で、用を足した後は、もはや砂で埋めるという行為すらしない。しかし、完全に受け身な性格というわけでもなく、抱っこされるのは嫌う

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名前:クチマリー(黄色の首輪)
性格:キロバティオの子分的存在。自由猫

彼らが店にやってきたのは、2010年5月末のこと。生後1ヶ月の頃に、店の隣の駐車場にいたところを保護された。8年前、この辺りには茶トラの野良猫が多くいたらしく、彼らの母猫も野良猫だ。一度は彼らの命も危なかったが、運良く引き取ってもらい、今は看板猫として仕事に励んでいる。

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ミシファス

ちなみに、彼らに日本猫離れした名前をつけたのは、スペイン人ジャーナリストのラモン・チャオ。運営メンバーの中には出版社を経営している者もおり、チャオがチェ・ゲバラの人生をドン・キホーテの遍歴と比較するユニークな手法で語った『LAS ANDADURAS DEL CHE』という本のプロジェクトをスタートさせたのと、4匹を保護したのがちょうど同じ時期だったことから、縁あってチャオが名付け親になったのだという。ちなみに、日本語訳された『LAS ANDADURAS DEL CHE』の裏表紙には、4匹のイラストも描かれている。

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容姿もそっくりで、仲睦(むつ)まじそうに見える4匹だが、実は6月中旬頃、ちょっとした事件が起こった。キロバティオがミシファスにちょっかいを出したことが原因で、この2匹が険悪な仲になったのだ。取材を依頼したのはこの後だったため、当初は「この2匹は、顔を合わせないようにしている。だから、4匹が揃ったところは見られないかもしれない」と言われていた。

しかし、気がついたら、いつの間にか4匹に囲まれているではないか。このタイミングを逃すまいと、4匹揃ったショットを狙ったが、やはり、しばらくするとキロバティオとミシファスが「シャー」っと互いを威嚇し合ってしまった。5月頭に行われた誕生パーティーの際には、4匹仲良く食事をしていたというのに、この短期間で、ここまで不仲になってしまったのは、なんだか悲しい。関係を修復できる確率はかなり低いようだが、来年の誕生パーティーも皆でテーブルを囲めるよう、2匹が仲直りできることを切に願う。

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奇跡的に撮れた、ぎこちない4ショット

看板猫がいる店は多々あっても、4匹もいるところはなかなか珍しい。さらに、4匹とも人懐こいので、彼らの昼寝タイムにかぶらなければ、至れり尽くせりのもてなしを受けられるだろう。4匹一緒に......というのは難しいかもしれないが、愛嬌(あいきょう)たっぷりの彼らに出会うべく、近くに行った際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

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寝起きの1枚。とろんとした目のキロバティオが愛おしい

名前:ミシファス(♀)、キロバティオ(♂)、サビラ(♀)、クチマリー(♀)
勤務先:カフェ・ラバンデリア
看板猫になるまでの経緯:生後1ヶ月の頃、店の隣の駐車場にいたところを保護されたのをきっかけに

—ある1日のスケジュール—

14時00分 店のオープンに合わせて仕事スタート

15時00分 この頃から昼寝タイムに入ることも......

22時00分 店が閉まるとともに就寝

レストラン

カフェ・ラバンデリア

icon-location-pin 新宿二丁目

新宿二丁目のカフェ。元々クリーニング屋であったことから「ラバンデリア(スペイン語で洗濯屋を意味する)」と名付けられた。17人のメンバーで運営しており、イベントなども定期的に開催されている。ぜひ味わってほしいのは、バナナジュース。ゴマとココナッツパウダーの風味が、良いアクセントとなっている。

東京の店で働く看板猫たち

Things to do

パブリックキャットシリーズ

都内や東京近郊の店で働く看板猫を紹介するシリーズ。カフェや花屋、セレクトショップなど彼らの職場は様々だが、その愛らしい姿にきっと誰もが癒されることだろう。豊かな表情を収めた写真とともに、店にやってきた経緯や好きな食べ物、性格なども紹介していくので、仕事に励む姿はもちろん、彼らのマイペースな一面もぜひ覗いてみてほしい。

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