パブリックキャット 第36回

スポーツ自転車専門店の看板猫:コロン(5歳)東京、中神のサイクルセンター吉岡にて

テキスト:Shiori Kotaki、写真:Kisa Toyoshima

昭島市にあるサイクルセンター吉岡は、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクなどのスポーツ自転車を扱う専門店だ。街中を颯爽(さっそう)と走るクロスバイクを見かけることも多いが、一般的な自転車と比べるとやはり乗る人は限られる乗り物。同店もふらっと人が入ってくる雰囲気ではなく、目的を持ってやってくる人がほとんどだ。しかし、ここには「クロスバイク、乗ってみようかな」と心をグラっとさせる敏腕スタッフが居る。アイドル看板猫のコロン(5歳)だ。

名前:コロン(♀)
チャームポイント:ふさふさの尻尾、まんまるの足
性格:「おいで~」と呼ばれると決して行かないツンツンタイプ。しかし、階段を踏み外したりする鈍臭い一面もあり、ギャップが愛おしい
好きなこと:美容院に行くこと

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コロンが店にやってきたのは生後3ヶ月の頃。それから3ヶ月くらいして看板猫として店に立つようになった。くりっとした緑色の瞳にふわふわの体。まるで、ぬいぐるみのようだ。時々口パクで「ニャー」と鳴くこともあるくらい口数が少ないため、来店客の中には本当にぬいぐるみと勘違いをして驚いた人も居たという。

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定期的に美容院に行き、ふわふわの毛を手入れしているお洒落さん

コロンが居たから同店で自転車を買ったという人もいる

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コロンは、2階の部屋で昼寝をしていることが多く、気が向いたときにふらっと出勤する。この日も2階で休憩中だったが、撮影をするため特別に1階まで降りてきてもらった。しかし、カメラを向けると足早に2階へ。カメラに驚いてしまったのか、窓台にまで登っていた。窓台ほどの高さであれば、ひょいっと登ってしまう猫も多くいる。しかし、彼女のこの行動をなぜあえて説明したのか。それは、窓台に登ってしまったことがコロンにとっては一大事だったからだ。

木彫りの熊とコロン

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実は、コロンは高いところから降りるのが大の苦手なのだ。この日も登ってみたは良いものの、窓台の上から動かなくなってしまった。しばらく座り込んでいたが、おやつのカサカサという音を聞くと、ようやくピクンと反応。コロンに動きが見えた。とはいえ、そこはあくまでもマイペースなコロン。おやつに向かって飛び降りるわけはなく、ゆっくりゆっくり、慎重に足場を確認しながら段差を降りきって、無事におやつをゲットした。

一歩ずつ、確実に

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「1歳くらいまでは自分で金網に登って歩いていたんですけどね。今は乗せないと歩かないんですよ」と話すのは、副店長の吉岡しのぶ。窓台からやっと生還したばかりのコロンだが、過去の活発さを見せるべく、窓台よりも少し高いラックに登り(正確には乗せられ)見事なウォーキングも見せてくれた。

頑張るコロン

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端までくるとすかさずポージング。飛び降りるという選択肢はなく、この後は迷わずUターン

出発地点に戻ってきた。不安が顔からにじみ出ている。最後は副店長が救出

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そんなコロンの定位置は、1階と2階をつなぐ階段の途中。ちょうど店の1階部分を見渡せる場所があり、ここに居ることが多いそうだ。接客も決して愛嬌(あいきょう)を振りまくようなタイプではないが、コロンは毎日ここから店を見守っている。

コロンが見ている景色

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完璧なルックスはもちろん、見かけに反する愛らしい性格が我々の心を掴(つか)んで離さないコロン。来店客に対しても、時々匂いを嗅ぎに行く程度で基本的には遠くから見ていると聞いていたので、取材時にコロンから歩み寄ってきてくれたときには大きな感動を覚えた。人の心を掴む、素晴らしいバランス感覚を持ったコロンは、これからも看板猫として陰ながら同店を支えてくれることだろう。

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名前:コロン(♀)
勤務先:サイクルセンター吉岡
看板猫になるまでの経緯:副店長とホームセンターで運命的な出会いを果たしたことをきっかけに、生後半年頃から看板猫として働くようになった

—ある1日のスケジュール—
11時ごろ 2階の部屋に居るウサギのハゼット君のゲージに飛び乗り、自分でドアを開けて出勤。ちなみに、ハゼット君とは犬猿の仲

夕方からは2階で昼寝をしていることが多い

パブリックキャットシリーズ

サイクルセンター吉岡

昭島市にあるロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクなどのスポーツ自転車の専門店。店内では、ヘルメットやウェア、ライトなどのアイテムも販売している。修理スペースも設けられており、ブレーキの交換などをしてもらうことも可能だ。同店では愛らしいアイドル看板猫も働いているので、運良く会えた際にはあいさつを忘れずに。

詳細情報
多摩地域

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