1. 喫茶マヅラ
    Photo: Kisa Toyoshima|喫茶マヅラ
  2. 喫茶 ドレミ
    Photo: Yoichi Sakai|喫茶 ドレミ
  3. スマートボール ニュースター
    Photo: Yoichi Sakai|スマートボール ニュースター

大阪、レトロなスポット5選

タイムスリップ空間で昭和ノスタルジーに浸る

編集:
Time Out Tokyo Editors
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「あの時代」にタイムスリップしたような感覚が味わえるレトロスポット。大正レトロや昭和レトロ、平成レトロなどその時代はいろいろあれど、当時の趣が残る空間に身を置くという体験こそが多くの人を魅了しているのだろう。

ここでは、大阪で訪れたい5つの昭和レトロなスポットを紹介する。全国でも非常に珍しい「スマートボール」の専門店や、コーヒーブレイク中にどこか遠くの惑星へとワープしてしまいそうな喫茶店など、映画のワンシーンに入り込んだような気分を堪能しよう。

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  • レストラン
  • カフェ・喫茶店

大阪メトロ御堂筋線に直結する大阪急行「千里中央」駅の上階、コンコースが望める飲食店街にあるのが、喫茶店「ニューアストリア」だ。

名物は「カツサンド」(野菜入り700円、野菜なし650円、税込み)で、50年変わらない作り方と味を提供している。カツサンドは、一口サイズで食べやすい。

鉄板でカリッと焼いた食パンにタルタルソースを塗り、サクサクの豚フィレ肉のカツにカクテルソースをかけ、トマト、サラダ菜、タマネギが挟んである。ソースはたっぷりなのに、肉の厚みと野菜によって、しつこさがなくさっぱりと食べられる。なお、テイクアウトは「野菜なし」のみなので注意しよう。

合わせるなら、オリジナルの「ブレンドコーヒー」がおすすめだ。2種類あり、「マイルドブレンド」は程よいバランスがとれた味わい。「ストロング」は、さらに酸味と苦味が際立つそう。好みに合わせてチョイスしたい。

  • アトラクション
  • アーケード&娯楽場

大阪唯一のスマートボール専門店。スマートボールとはアナログピンボールゲームの一種で、手動で球を打ち出す遊びだ。専門店は全国でも非常に珍しい。約50台が、50年以上前から変わらぬ姿で並ぶ光景は圧巻で、店内にはジャラジャラと球がぶつかり合うにぎやかな音が鳴り響いている。法律上、パチンコ店と同様の営業に該当するため、18歳未満は入場不可なので注意してほしい。

遊び方はとても簡単で、好きな台を選んで100円玉を入れたらゲームスタート。25個の球が出てくるので、手元にあるバーを引いて球を打ち出そう。数字が書かれた穴に球が入れば、同じ数の球が出てくる。これを繰り返して持ち球をどんどん増やしていくだけだ。

ちなみに台は7種のデザインがあり、それぞれにくぎの打ち方が異なるので、いろいろな台を試し打ちしてみるのも楽しい。

中央の「15」の穴に球が入ればラッキーチャンス到来。閉じているバーが開き、新たな「15」の穴が一定時間出現する。この間にどんどん球を打って大量獲得を目指そう。最終的に手元に残った玉は20個から菓子やぬいぐるみと交換できる。

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  • レストラン
  • カフェ・喫茶店

1970年オープン、大阪駅前第1ビルの地下1階にあるスペーシーな喫茶店。「宇宙」をデザインテーマにした「マヅラ喫茶店」は、クラシカルな喫茶店が多かった1970年当時から画期的な一軒として一目置かれてきた存在だ。設計は祖川尚彦建築設計事務所が手がけた。

宇宙的空間に興奮してしまう気持ちは分かるが、訪れた際は木材で作られた壁のレリーフにも注目してほしい。実は、全く同じ絵柄を手彫りした2枚の木材で透明の板を挟む仕掛けになっており、職人技が強く感じられるポイントなのだ。地下1階だと窓が設置できないが、この美しい仕切りのおかげでプライベートは保たれつつも、外から明るい光が入ってくる仕組みになっている。

メニューは「自家焙煎コーヒー」をはじめ、「フルーツサンド」や「プリンアラモード」などのデザートも充実。「純喫茶のナポリタン」や「マヅラのハンバーグサンド」といった食事系のメニューには、200円でコーヒーや紅茶が付けられるドリンクセットもあり、ランチ利用者の強い味方だ。また、実はバーとしても機能しており、スコッチの「Johnnie Walker」はボトルキープもできる。

夢と情熱、そして当時の人々の知恵と技術が詰まった空間はきっとこの先も色あせることはない。コーヒーブレイク中に、どこか遠くの惑星へとワープしてしまいそうな唯一無二の空間で一息つこう。

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店

新世界のシンボル・通天閣のたもとで1967年から営業を続ける喫茶店。緑のツタに覆われた建物が印象的で、食品サンプルが並ぶ入り口のショーケースにも心が躍る。

店内を彩るのは、朱色の椅子や丸みを帯びた銀色のランプなど、レトロ感漂うインテリアの数々。新聞を片手に静かにコーヒーを飲む常連客もいれば、ガイドブックを広げて次の行き先を楽しそうに話す観光客もいる。それが、この店の日常風景だ。

ウエーター姿のネコが描かれたメニュー表を開くと、鉄板で焼き上げる分厚いホットケーキや緑色に輝くクリームソーダ、ハムや卵のサンドイッチなど、「喫茶店といえば」の王道メニューが名を連ねる。

中でもひときわ目を引くのが「プリンローヤル」。中央に控えるプリンの周りには、リンゴ、バナナ、黄桃、オレンジ、パイナップル……とあふれんばかりのフルーツが盛り付けられている。そのたたずまいは、「ローヤル」の名のごとく気品すら漂う。創業当時のレシピを守り、「柔らか過ぎず、硬過ぎず」手作りされたプリンは、口当たりは滑らかで、ミルキーな味わいの後にカラメルの苦味がふわっと広がる。

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  • Things to do

1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の跡地を整備した公園。敷地は自然文化園と日本庭園の2つのエリアに分かれており、岡本太郎による「太陽の塔」のほか、「大阪日本民芸館」「国立民族学博物館」などの文化施設、アスレチックが楽しめる遊具などがある。

太陽の塔の内部は、大阪万博閉幕後、長い間扉を閉ざしていたが、2018年3月から一般公開されるようになった。塔内では、復元された「地底の太陽」や、高さ約41メートルの「生命の樹」などを見ることができ、岡本太郎の偉大さを改めて感じることができるだろう。内部見学は予約優先で、こちらから予約することができる。

また、園内に残る「EXPO'70 パビリオン」は、大阪万博で人気を博したパビリオンの「鉄鋼館」を利用した施設。「スペースシアター」では、当時の最新技術による音楽とレーザー光線によるショーが行われていたそう。その時代をほうふつとさせるダイナミックな演出で、タイムスリップした気持ちになれるはずだ。

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