日本博
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4月から7月に行くべき文化芸術イベント

「日本の美」を体現する文化芸術に触れる

Written by Time Out Tokyo. Paid for by 日本博
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日本各地では、注目すべき美術展や文化イベントが多数開催されている。その中でも特に興味深いのは、全国各地で進行中の「日本の美」を体現する文化芸術プロジェクト、日本博に関するさまざまなプログラム。ここでは、その中から特に勧めたい4月から7月に行くべき文化芸術イベントを紹介する。

※新型コロナウイルスの影響により、臨時休館など情報が変わる可能性もあるため、事前に公式サイトを確認して足を運んでほしい。

古典×現代2020―時空を超える日本のアート
葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 江戸時代・19世紀 和泉市久保惣記念美術館、しりあがり寿《ちょっと可笑しなほぼ三十六景 太陽から見た地球》 2017年 作家蔵

古典×現代2020―時空を超える日本のアート

アート 国立新美術館, 乃木坂

古典的な日本美術の作品と、現代の第一線で活躍する作家の作品とを対置させる展示が、国立新美術館で開催。 曽我蕭白(そが・しょうはく)と横尾忠則から葛飾北斎(かつしか・ほくさい)としりあがり寿といった、さまざまな作品が対比される。鴻池朋子の6メートル×24メートルの『皮緞帳(かわどんちょう) 』など一目見たら忘れられない作品も展示される。

対比されている作品を見比べるだけではなく、その組み合わせを選んだキュレーターの選球眼を問うてみるのも面白いだろう。 

特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
奈良時代の貴族の宴会料理の再現模型 奥村彪生監修 奈良文化財研究所蔵

特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」

Things to do 国立科学博物館, 上野

縄文時代から現代、そして未来まで、日本が誇る「和食」を、調理法や歴史的変遷といった多角的な視点で紹介する初の体感型大型展が、日本博として国立科学博物館で開催される。 空間全体に広がる大型映像によるプロローグ「和食とは何か?」では、和食を地球規模で理解するために、世界の食の分布を表す大型の地図が登場。

その先に、圧倒的な数の魚貝類、藻類、野菜類などの実物標本や模型とインタラクティブな映像を組み合わせ、多彩な食材を育む日本列島を表現した空間が続く。 見どころは、展示空間全体を使ったインタラクティブメディアアートで和食の美と技を体感することができる、現代の和食を表した展示だ。

知ると、もっとおいしくなる和食の知識を身に付けてほしい。

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名和晃平《White Deer (Meiji Jingu)》2020 ブロンズに塗装 写真:木奥惠三
名和晃平《White Deer (Meiji Jingu)》2020 ブロンズに塗装 写真:木奥惠三

神宮の杜芸術祝祭

アート 明治神宮, 原宿

日本人の自然観を体現した文化や芸術をさまざまな展覧会やイベントで見せる、神宮の杜芸術祭が創建100年を迎える明治神宮で開催。3月には日本博として、名和晃平や三沢厚彦といった第一線で活躍する4人のアーティストが明治神宮を訪問し、その歴史と文化を理解して作品を制作した野外彫刻展『天空海闊』が始まる。

被災地域を中心に花を通して感謝の気持ちを表す『サンクスフラワー・プロジェクト』では、「永遠の杜」をコンセプトとして明治神宮の杜の中に日本全国の花を年間を通して展示する。 ほかにも、2021年3月31日までの間、多くの美術展やイベントが開催されるので、随時チェックしておきたい。

秘仏「如意輪観音坐像」 京都・頂法寺(六角堂)
秘仏「如意輪観音坐像」 京都・頂法寺(六角堂)

西国三十三所 草創1300年記念 特別展 聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─

アート 京都国立博物館,

※新型コロナウイルスの流行により、本イベントは開催延期となりました 33の近畿圏の札所を巡る日本最古の巡礼である西国三十三所草創から1300年を記念する展示が京都国立博物館で開催。 観音霊場である三十三札所の全ての観音である七観音(聖観音、十一面観音、千手観音、如意輪観音、馬頭観音、准胝観音、不空羂索観音)を見ることができるほか、寺外初公開となる京都、六角堂の秘仏『如意輪観音坐像』や現存する平安期の数少ない絵巻物の一つ、和歌山の『粉河寺縁起絵巻』なども展示され、約1000キロにわたる巡礼路の宝物が一堂に会する。 33ヶ所分の功徳と眼福を得られる本展は、必ず訪れておきたい。 ※会期中、一部の作品は展示替えを行う。  

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重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵
重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵

きもの KIMONO

アート 東京国立博物館, 上野

鎌倉時代から現代までのきものの変遷を通観する大規模な展覧会が、東京国立博物館で開催。

日本博として行われる本展の見どころは、尾形光琳が直接描いた現存する唯一の着物『冬木小袖』や織田信長らが着用した陣羽織、一目見たら忘れられない岡本太郎原案の『TAROきもの』など。

絵画資料も豊富で、『松浦屛風』など、滅多に見る機会のない絵画としても貴重な作品が展示されるほか、複製された着物に実際に袖を通すという体験イベントも開催する。成長し続ける日本独自の美をぜひ体験しよう。

※会期中、展示替えがある。前期は4月14日〜5月10日、後期は5月12日〜6月7日 

国宝 木造梵天坐像 平安時代 教王護国寺蔵(提供:便利堂)
国宝 木造梵天坐像 平安時代 教王護国寺蔵(提供:便利堂)

京の国宝ー守り伝える日本のたからー

アート 京都市京セラ美術館,

古代から育まれてきた日本人の自然への畏敬の念や美意識等を通覧する展示が京都市京セラ美術館で開催。日本博として行われる本展では、絵画や彫刻、工芸から考古、歴史資料まで幅広い領域からの京都ゆかりの国宝と、京都に関係の深い皇室の名宝など約40点が展示される。

文化財の保存活用についても、文化財の修理材料の確保と修理技術の継承、模写など技術の復元に関する文化庁の取り組みを多言語で紹介する。

京都市京セラ美術館リニューアルオープンの記念展覧会である『京都の美術250年の夢』に併せての開催となる。名品を前にしながら、文化財の保存についても知ることができる貴重な機会は滅多にない。ぜひ訪れてみよう。 

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森口邦彦 友禅/デザイン 交差する自由へのまなざし
森口邦彦 《友禅着物「雪明り」》 1969年 京都国立近代美術館蔵

森口邦彦 友禅/デザイン 交差する自由へのまなざし

アート 京都国立近代美術館,

友禅の人間国宝、森口邦彦の全貌を紹介する展覧会が、日本博として京都国立近代美術館で開催。

森口は、同じく人間国宝の森口華弘の息子として生まれ、その後、パリ国立装飾美術学校でも学んだ。ここで得たグラフィックデザインの思考を幾何学文様と大胆に組み合わせて、それまでは伝統工芸であった友禅の新たな可能性を開いてきた。

三越のショッピングバッグを知る人も多いだろうが、このデザインも森口の作品を使用している。

2013年にはロンドンの展覧会でも展示されてもいる。また、効果的な濃淡の駆使が作品の特徴にもなっているとの評もあり、見ていて飽きさせない。 友禅の発祥の地は京都ともされる。今年はぜひその美しい作品を京都で堪能してはどうだろうか。 

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