花園中央公園
画像提供:東大阪市

花園中央公園エリア、ご近所ガイド

東大阪市花園ラグビー場を有するエリアのおすすめスポットを紹介

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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「東大阪市花園ラグビー場」や「東大阪市民美術センター」、児童文化スポーツセンター「ドリーム21」などが集結した「花園中央公園」は、大阪の都心部からもアクセスが良い巨大な都市公園。自然も多く、市民の憩いの場としても長年愛されている。

ここでは、花園中央公園がある大阪府東部の中河内エリアで訪れてほしいおすすめスポットを紹介する。日本夜景遺産にも認定された景色を一望できるスポットや音楽の楽しさを再発見できるレコードショップ、商店街をまるごとホテルとして捉える宿泊施設など、幅広いラインアップでヴェニューをリストしているので、中河内エリアの散策を存分に楽しんでもらえたらうれしい。

新大阪駅から花園中央公園へのアクセスは、電車で1時間ほどだ。

  • Things to do

花園中央公園

「惑星都市のスポーツスタジアム」をモチーフにした、遊び心満載の複合遊具が目印の公園。ワークショップや教室といったイベントが多数開催され、市民の交流に欠かせないスポットだ。

美術センターやスポーツ施設などが集結する巨大な都市公園は、東大阪市の文化とスポーツの拠点でもある。ラグビーファンならば必ず訪れたいのが「東大阪市花園ラグビー場」。2019年のラグビーワールドカップで、熱い試合を繰り広げた会場の一つだ。併設された「花園ラグビーミュージアム」は木・土曜日に一般公開され、同ラグビー場の歴史を物語る品々や、ワールドカップ出場国の代表チームのユニフォームが展示されている。

 児童文化スポーツセンター「ドリーム21」では、プラネタリウムや科学に関する展示を公開。誰でも楽しみながら、地球や宇宙、人間の不思議について学べる。「東大阪市民美術センター」で絵画や書道、映像作品などの企画展をのぞけば、東大阪の文化の厚さも体感できるだろう。

  • ショッピング

石切ひろうす工房

東大阪市にある「石切さん」という愛称で親しまれている石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。その参道で、1963年から主に「ひろうす」(関西地方でのがんもどきの呼び名)などの大豆製品を販売している。

ショーケースには、「ひろうす」(200円、以下全て税込み)をはじめ、その日の朝に作られた「豆乳」(250円)や「石切あげ」(200円)、「手こねこんにゃく」(量り売り)などが並ぶ。

この店の名物の一つであるひろうすは、ギンナン、シイタケ、キクラゲ、ニンジン、ゴボウ、ゴマ、秋田県産の山の芋(つくね芋)の7種の具材が入る。「低温でじっくり揚げて最後に高温で色付けするため、ふんわりと出来上がる」と、店主がその特徴を教えてくれた。料金は持ち帰り時のもの。すぐに食べられるようにしてもらう場合は、金額が異なるので注意しよう。

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  • アトラクション
  • タワー&展望スポット

東大阪市役所22階展望ロビー

絶景を眺めるべく、東大阪市役所へ訪れるのはどうだろう。本庁舎の22階にある展望ロビーには、大阪の美しい街並みが広がる。よく晴れた日は、なんと兵庫県の淡路島まで見られるというから驚きだ。

23時まで開放しており、入場料は無料。地上約100メートルの高さから、「日本夜景遺産」にも認定された夜景を一望しよう。

  • ホテル

セカイホテル 布施

旅行者ならば誰でも、旅先ならではの暮らしに憧れるはず。東大阪市の布施商店街をまるごとホテルとして捉える「セカイホテル 布施(SEKAI HOTEL Fuse)」は、大阪の下町の日常をダイレクトに伝える宿泊施設だ。

ここでの宿泊は一般的なホテル体験とは異なる。朝食は、ホテル外にある純喫茶「池田屋珈琲」へ。精肉店でコロッケをつまんだり、老舗パン屋へ立ち寄ったり、日中は自由に散策したい。ディナーはスタッフがおすすめする、地元客でにぎわう居酒屋のはしごで決まり。ディープなレストランを聞いて出かけるのもいい。その後は、常連客でいっぱいの銭湯でさっぱりしよう。

客室は、ドミトリーとツイン、そして家族向けのスーペリアールームを用意。古家をリノベーションしたそれぞれの客室が、街の随所に点在しているのも面白い。ここでなら、地域住民の一員になる絶好のチャンスを得られるだろう。

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  • レストラン
  • ラーメン

支那そば 灯が花 幸奴

東大阪市東花園の住宅街でひときわ目立つ、白い壁に青緑のラインがしゃれた美容室。実はここ、時間になるとマニア絶賛のラーメン店に変貌するのである。

メインの「支那そば」(並760円、以下全て税込み)は、「熟成豚骨醤油」「鶏塩」「鶏醤油」の3種類から選べる。特におすすめなのが「鶏塩」。一口すすれば、名古屋コーチンと4種類の天然塩がきいたスープが舌にじーんと沈んでいく。ツルンと口当たりの良い麺から、ほどけていくような食感の豚肩ロース、2日かけてだしで炊いた黒い穂先メンマまで、計算され尽くした見事な調和はまさに職人技。さらに煮卵も付いているのだから、むしろ少し心配になる価格設定だ。

また「メインはラーメンです」と言いつつ、「欧風カリー」(600円)も逸品。ラーメンと同じく化学調味料は使用しておらず、それどころかフォン(スープの下地になるだし汁)から全て手作りしている。

店主は毎朝4時から仕込みをし、美容室の仕事も並行してこなしているそう。華々しい才能の裏には、やはり相応の努力があったのだ。「それを知った美容室のお客さんから、朝6時に予約の電話がかかってきますけどね」と、オチをつけることも忘れないサービス精神に敬服してしまう。

  • ショッピング

エジプトレコーズ

東に自然豊かな生駒山を望む東大阪市。最近ではバックパッカー向けの宿もオープンし、人の往来が増えた布施の商店街に「エジプトレコーズ」はある。

2007年に、自らもバンド活動をしている店主が営業をスタートした。最初は通販のみだったが、2年後から現在の場所に店舗をオープン。フェスなどにも出店し、精力的に活動している。

10坪ほどの空間にひしめき合うCD、カセットテープ、レコード、Tシャツ、缶バッジ、本などの商品は、店主いわく「音楽を中心に巻き起こる事象も含めて、届けたい」という思いを込めてセレクトされている。

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  • ホテル

東大阪石切温泉 ホテルセイリュウ

大阪府と奈良県の県境、生駒山のふもとにある温泉旅館。建築家の黒川紀章が設計を施した建物にまず注目したい。ここは、都会にいるとは思えない開放感に満ちている。

地上およそ70階に相当する高さからの景色を眺めつつ、天然温泉に浸かるのは極上の癒やし。眺めが良い露天風呂から大阪のシンボルを探すのも面白い。ランチとディナーの2食が付いた日帰りプランもおすすめだ。

ビジネスで利用しやすいスタンダードルームから最高級の特別室まで、シーンに合わせた多彩な部屋を用意する。ここに宿泊するならば、大阪平野が見渡せる部屋を選ぼう。旬の素材を味わう料理と夜景で乾杯する時間は最高である。

  • アトラクション
  • 公園&庭園

久宝寺緑地

大阪4大緑地の一つである「久宝寺緑地」。広大な敷地内には、プールやテニスコート、バーベキューエリアなどさまざまな施設が併設されている。

「シャクヤク園」は、見頃になると色とりどりのシャクヤク約5万本が咲き誇り、とても華やか。花の道のマグノリア並木は四季折々に楽しめる。

見どころの多い公園の中でも、特に注目すべきは「切り株アート」だ。季節ごとに変わるアートはフォトスポットになっており、愛犬の撮影にも人気。スイカやサンタクロースなどシーズンのものだけでなく、疫病封じの妖怪・アマビエなどの作品も鑑賞できる。

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  • ミュージアム

司馬遼太郎記念館

作家・司馬遼太郎の業績を伝えるべく、司馬の自宅の敷地内に設立された記念館。同施設のコンセプトは「感じる記念館」。展示された作品や資料を通して、司馬や自分自身との対話を楽しんでほしいという願いが込められている。

地下に降りると、目の前にそびえ立つのは建築家・安藤忠雄が設計した書架。高さ11メートルの書架には、初版本から共著や合著、外国語に翻訳された作品までが発行年月日順に並び、まさに圧巻の一言に尽きる。司馬が執筆時に使っていた万年筆やメガネ、推敲(すいこう)用の色鉛筆のほか、参考にしたという蔵書も展示されており、彼の頭の中をほんの少しのぞいているような気分になれるのも面白いところだ。

  • Things to do

玉手橋

大阪府柏原市の石川にかかるつり橋は、この地域のランドマーク。諸説あるが、1928年に大阪鉄道が「玉手山遊園地」への経路を整備するために建設されたという。遊園地は1998年に廃園したが、「玉手橋」は今でも暮らしに欠かせないインフラとして活躍中だ。

中世ヨーロッパの城を思わせる4組の白い塔と赤い欄干が見事。日本最多の径間を持つつり橋としても知られている。

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